帰室
きしつ
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
returning to one's room (in a hospital; e.g. after surgery)
文例 · 用例
が、ぎしりと床にきしつた自分の靴音を感じると、足はそのまますくんでしまつた。
— 南部修太郎 『ハルピンの一夜』 青空文庫
「ええ、」とばかりで、お妙は俯向いて、瞬きしつつ、流眄をするのであった。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
」 我々の道連れたる青年は、まばたきしつつこちらを見る。
— THE STOCK-BROKER'S CLERK 『株式仲買人』 青空文庫
夜のなかには、ただをりをり風が深い所から吹いて來て、戸がきしつたり、つもつた埃や落葉にわるい欲望をささやいてゐるだけなのだ。
— 立原道造 『夜に就て』 青空文庫
よそありきしつつ帰ればさびしげになりてひをけのすわりをる哉 句法のたるみたる様、西行の歌に似たり。
— 正岡子規 『曙覧の歌』 青空文庫
時々ポプラの木の上で名も知らない鳥が羽ばたきしつつ巣の中で寝床を安らげる音が静かに聞える。
— 金史良 『土城廊』 青空文庫
今何かいいつけられて笑いを忍んで立って行く女の背に、「ばか」と一つ後ろ矢を射つけながら、女はじれったげに掻巻踏みぬぎ、床の間にありし大形の――袴はきたる女生徒の多くうつれる写真をとりて、糸のごとき目にまばたきもせず見つめしが、やがてその一人の顔と覚しきあたりをしきりに爪弾きしつ。
— 徳冨蘆花 『不如帰 小説』 青空文庫
かく思いつづけし武男は、一日横須賀におもむきしついでに逗子に下りて、かの別墅の方に迷い行けば、表の門は閉じたり。
— 徳冨蘆花 『不如帰 小説』 青空文庫
作例 · 標準
「先ほど無事に手術が終わり、患者さんは病棟へ帰室されました」
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術後の帰室時には、血圧や酸素飽和度を数分おきに測定して経過を見る。
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処置室での抜糸を終えた祖母を車椅子に乗せ、ゆっくりと病室へ帰室した。
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「お父さん、もうすぐ帰室されるから、ここで静かに待っていようね」
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