基質
きしつ
名詞
標準
substrate (i.e. in biochemistry)
文例 · 用例
が、ぎしりと床にきしつた自分の靴音を感じると、足はそのまますくんでしまつた。
— 南部修太郎 『ハルピンの一夜』 青空文庫
「ええ、」とばかりで、お妙は俯向いて、瞬きしつつ、流眄をするのであった。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
」 我々の道連れたる青年は、まばたきしつつこちらを見る。
— THE STOCK-BROKER'S CLERK 『株式仲買人』 青空文庫
夜のなかには、ただをりをり風が深い所から吹いて來て、戸がきしつたり、つもつた埃や落葉にわるい欲望をささやいてゐるだけなのだ。
— 立原道造 『夜に就て』 青空文庫
よそありきしつつ帰ればさびしげになりてひをけのすわりをる哉 句法のたるみたる様、西行の歌に似たり。
— 正岡子規 『曙覧の歌』 青空文庫
時々ポプラの木の上で名も知らない鳥が羽ばたきしつつ巣の中で寝床を安らげる音が静かに聞える。
— 金史良 『土城廊』 青空文庫
今何かいいつけられて笑いを忍んで立って行く女の背に、「ばか」と一つ後ろ矢を射つけながら、女はじれったげに掻巻踏みぬぎ、床の間にありし大形の――袴はきたる女生徒の多くうつれる写真をとりて、糸のごとき目にまばたきもせず見つめしが、やがてその一人の顔と覚しきあたりをしきりに爪弾きしつ。
— 徳冨蘆花 『不如帰 小説』 青空文庫
かく思いつづけし武男は、一日横須賀におもむきしついでに逗子に下りて、かの別墅の方に迷い行けば、表の門は閉じたり。
— 徳冨蘆花 『不如帰 小説』 青空文庫
作例 · 標準
酵素は鍵と鍵穴のように、特定の基質とだけ結びついて反応を助ける。
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溶液中の基質濃度を高めることで、反応が飽和状態に達するまで速度を上げられる。
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この代謝経路では、一つの反応で生成された物質が次の反応の基質となる。
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基質特異性が高すぎるため、わずかな構造の違いでも酵素は反応を示さなかった。
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標準
matrix (i.e. in biology)
作例 · 標準
ミトコンドリアの基質には、呼吸鎖に関わる様々な酵素が溶け込んでいる。
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細胞外基質の主成分であるコラーゲンが減少すると、肌の弾力は次第に失われる。
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骨芽細胞から分泌された基質にカルシウムが沈着することで、強固な骨組織が形成される。
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電子顕微鏡で捉えた軟骨の断面には、緻密な基質の中に細胞が点在していた。
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