哀泣
あいきゅう
名詞動詞-サ変
標準
crying with sadness
文例 · 用例
悲哀泣涕のほかは無き折なれども、こゝは大切の時である。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
血は、見るみる砂に吸われて、苦悶の極、虎視眈々と一時静止した牛が、悲鳴し怒号し哀泣し――が、許されっこない。
— 血と砂の接吻 『踊る地平線』 青空文庫
血はみるみる牛の足を伝わって流れて、砂に吸われて、点々と凝って、虎視眈々と一時静止した牛が、悲鳴し、怒号し、哀泣し――が、どうせ殺すための牛だ。
— 血と砂の接吻 『踊る地平線』 青空文庫
そうして夥しい叫喚と、呻吟と、哀泣。
— モーリス・ルヴェル Maurice Level 『十時五十分の急行』 青空文庫
「影の人」の2、アリストファネスの卓上演説、切り離された半身が、他の半身を求めて、哀泣しつつ彷徨する……。
— 一九一七年(大正六年) 『日記』 青空文庫
我々大の男が如何に猛威をふるって怒罵叱責してもその威力はこの仔猫が一分間の悲鳴哀泣に及ばない、ものには各々天分があるものだと云う事がつくづく思わせられる、それから以後、別々に母屋と寮との間に毎晩はなして寝かせて、鼠族鎮台の役を勤めさせることにした。
— 第一冊 植民地の巻 『百姓弥之助の話』 青空文庫
併し許さる可くは余は一切のセンチメンタルなる哀泣と嘆願とを避けて、唯汝と一つにならむことを祈りたい。
— 阿部次郎 『三太郎の日記 第一』 青空文庫
此の如くにして二分せられたる人は其半身を求めて哀泣し彷徨した。
— 阿部次郎 『三太郎の日記 第一』 青空文庫
作例 · 標準
故人の棺に取りすがり、ひたすら哀泣する未亡人の姿は、参列者の涙を誘った。
Illusions AI · gemini-2.5-pro
戦火で家族を失った人々は、故郷の焼け跡で身を寄せ合い哀泣した。
Illusions AI · gemini-2.5-pro
判決が読み上げられると、被害者家族の席からは抑えきれない哀泣の声が漏れた。
Illusions AI · gemini-2.5-pro
王は、寵愛した妃の亡骸を前に、身も世もなく哀泣したと伝えられている。
Illusions AI · gemini-2.5-pro