哀求
あいきゅう
名詞動詞-サ変
標準
making a pressing appeal
文例 · 用例
予は十八歳の春、豊かならぬ父母に僅少の学資を哀求し、始めて東京に来って法律学などを修めた。
— 伊藤左千夫 『家庭小言』 青空文庫
爰に於て其の隱し終すべきにあらざるを知つて、衝と膝を支いて、前夫の飛脚の手を取つて曳出すとともに、夫の足許に跪いて、哀求す。
— 泉鏡太郎 『みつ柏』 青空文庫
そして其が太鼓をたゝいて、巷に慈善を哀求してゐる救世軍の仕事なのであつた。
— 徳田秋声 『チビの魂』 青空文庫
是れ自村の危急日に加はり悪鬼白昼に横行して良民其業に安んぜず村中擾々として如何ともする能ハざるの時ニ当り、村民の生命財産を保全し得んことを期して非常歎願を敢てし、正義人道の上に於て仁愛なる御救護を哀求する所以なり。
— 田中正造 『非常歎願書』 青空文庫
弟の不運を聞き知つた趙孝は、早速馬武の營下に到つて、弟の身代りに立たんことを哀求した。
— 桑原隲藏 『支那人間に於ける食人肉の風習』 青空文庫
彼等は只だ自己一身の利害の為めに、諸君に向て救済の道を哀求するに過ぎざるなり。
— 木下尚江 『鉱毒飛沫』 青空文庫
あなたにお眼にかかって、様子が一と通り分りました」 私は、この上にもなお向うの誠意を哀求するような心持で丁寧にお礼をいった。
— 近松秋江 『狂乱』 青空文庫
海が急にわき立ったかと思うと、母鯨は、燈台が崩れたように海中に直立して、真白い腹を鰭でたたきながら、「子を返せ」「子を返せ」と狂いまわる――その哀求の声。
— Ocean の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
作例 · 標準
犯人は法廷で、少しでも刑を軽くしてほしいと涙ながらに哀求した。
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借金取りに囲まれ、返済の猶予を必死に哀求する。
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幼い娘に「行かないで」と哀求され、後ろ髪を引かれる思いで仕事に向かった。
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彼は自分の過ちを認めた上で、もう一度だけチャンスをくれるよう上司に哀求した。
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