面妖
めんよう
形容動詞名詞
標準
weird
文例 · 用例
「あんな奴が、段々偉くなりやがる」、ハテ面妖なとAの方で思ふのだが、Bとしたら、変な話ぢやないか。
— 中原中也 『心理的と個性的』 青空文庫
自分が其処で暮し、其処で耕した所から花が咲いたのに、別の所で暮し、別の所で耕してた奴が、その花を面妖がるのが変な話でなくてなんとしようぞ。
— 中原中也 『心理的と個性的』 青空文庫
)という、はて面妖なと思った。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
人さらひとは近頃面妖なことぢや。
— 木下杢太郎 『南蛮寺門前』 青空文庫
)といふ、はて面妖なと思つた。
— 泉鏡太郎 『高野聖』 青空文庫
われながら、はて面妖な、その声、その唄、その所作ではございませんか。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
其の時私は自分の中でぺちんと破裂したような音を感じ、ハテ面妖なとは思いましたが、私はこの作業から立戻って、再び私のふる郷の、立上る力の泉の、死の世界を顧る段取になりました。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
想えばげすの口の端に、掛って知った醜さは、南蛮渡来の豚ですら、見れば反吐をば吐き散らし、千曲川岸の河太郎も、頭の皿に手を置いて、これはこれはと呆れもし、鳥居峠の天狗さえ、鼻うごめいて笑うという、この面妖な旗印、六尺豊かの高さに掲げ、臆面もなく白昼を振りかざして痴けの沙汰。
— 織田作之助 『猿飛佐助』 青空文庫
作例 · 標準
真夜中の古い屋敷から、正体不明の面妖な鳴き声が聞こえてきた。
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白昼堂々、誰もいないはずの部屋の扉が勝手に開くとは面妖なこともあるものだ。
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彼は常に仮面を被って生活しており、その面妖な風体に周囲は困惑している。
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