芽胞
がほう
名詞
標準
spore
文例 · 用例
池野成一郎博士の書物ではこれが卵芽胞と成っているが芽胞は spore の訳語だから卵胞子はそれと一致する。
— 牧野富太郎 『植物記』 青空文庫
あまり鏡というものを見る機会のない私は、ある朝偶然|縁側の日向に誰かがほうり出してあった手鏡を弄んでいるうちに、私の額の辺に銀色に光る数本の白髪を発見した。
— 寺田寅彦 『厄年と etc.』 青空文庫
「それにしても息子はどうしたんだろう」 盤台や天秤棒がほうり出してあるのを見ると、七之助はもう帰って来たらしいが、どこに何をしているのか、この騒ぎのなかへ影を見せないのも不思議に思われた。
— 猫騒動 『半七捕物帳』 青空文庫
またたとえば忠犬美談で甲新聞が人気を呼ぶと、あとからあとからいろいろな忠犬物語がほうぼうから出て来て、日本じゅうが犬だらけになり昭和八犬伝ぐらいはまたたくひまに完成するのである。
— 寺田寅彦 『ジャーナリズム雑感』 青空文庫
画かきはもうどこへ行ったか赤いしゃっぽだけがほうり出してあって、自分はかげもかたちもありませんでした。
— 宮沢賢治 『かしわばやしの夜』 青空文庫
大望がほうけたら如何する。
— 有島武郎 『幻想』 青空文庫
たとえば、心のどろぼうというわけで、ひとりの男が首つり台にぶらさがって、手に心臓を持っているところとか、年とった魔女がほうきの上にまたがって、だんなさんを鼻の上に乗っけているところ、といったようなものでした。
— ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 『イーダちゃんのお花』 青空文庫
すぐ風呂にはいり、うまいおさかなで晩ごはんを食べて、座敷に仰向に寝ころがったら、腹の底から大きい溜息がほうと出た。
— 太宰治 『正義と微笑』 青空文庫
作例 · 標準
パンがカビる原因となるのは、空気中に漂うカビの芽胞だ。
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植物のシダ類は、胞子(芽胞)を作って繁殖する。
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この土壌サンプルからは、様々な種類の微生物の芽胞が検出された。
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「うわっ、この果物、もう表面に芽胞がいっぱいできてる!」
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標準
endospore
作例 · 標準
炭疽菌の芽胞は、非常に高い耐熱性と耐薬品性を持っている。
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滅菌処理が困難なのは、細菌が形成する頑強な芽胞のためだ。
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長期間、休眠状態で生存できるのが、バクテリアの芽胞のすごいところだ。
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「え、この調理器具、煮沸消毒しても芽胞が残るの?信じられない!」
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ウィキペディア
芽胞(がほう、endospore)とは、一部の細菌が形づくる、極めて耐久性の高い細胞構造。胞子膜、皮層、芯部からなり、胞子膜の外側に外皮を持つものもある。芯部には、DNA、リボソーム、酵素、低分子化合物などが含まれており、半結晶状態になっている。以前は、(細菌の)胞子(ほうし、spore)、内生胞子(ないせいほうし、endospore)とも呼ばれていたが、真菌やシダ植物の胞子とは役割が異なるため、それらと区別するために、芽胞という名称で呼ばれるようになった。
出典: 芽胞 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0