官船
かんせん
名詞
標準
government-owned ship
文例 · 用例
「官船に近づいてはならぬぞ」 おどろいて眼をさまして、漁師はわが船を他の場所へ移した。
— 捜神後記(六朝) 『中国怪奇小説集』 青空文庫
そういう見地から、それら移民の官費輸送のため官船の廻漕を手つづきしたに過ぎぬ。
— 本庄陸男 『石狩川』 青空文庫
官船の廻漕日の前三日をおいて、それを出立の日と定めた。
— 本庄陸男 『石狩川』 青空文庫
彼らは刀を揮って官船内に突入した。
— 本庄陸男 『石狩川』 青空文庫
「それはもう――官船でござれば、官員の家族として待遇される由にて、別にご心配には及ぶまい、なお当座のお手許のことについては、相田どのともご相談いたし――」「いえ、あの」と彼女は遮るのだ。
— 本庄陸男 『石狩川』 青空文庫
周防の麻里布の海のうた、思い出すようです、あの頃の官船、赤船が麻里布のさきを通ったのではなかったかしら、何だか遠くに赤船がゆく、余り遠くて、たよりもことづけられない、という意味のうたがあったように思います。
— 一九四四年(昭和十九年) 『獄中への手紙』 青空文庫
――というのは、あいにく、この夏頃からまた、南海に剽盗が蜂起し、騒乱の被害地は、伊予、讃岐、また瀬戸内の各地にわたり、朝議でも、捨ておきがたしとなって、伊予守紀淑人の訴文を容れ、官船十数隻に、兵を満載して、海賊討伐にさしむけ、太政官も各省でも、その事でもちきっているところである。
— 吉川英治 『平の将門』 青空文庫
貢税の物資を載せた官船が、海賊たちに狙われた例は、一度や二度の事ではない。
— 吉川英治 『平の将門』 青空文庫
作例 · 標準
「遣唐使たちが命がけで海を渡ったのは、当時の最新技術を結集して造られた官船だった。」
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「物資の輸送を民間に委託する前は、この航路には決まったスケジュールで官船が就航していた。」
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「港に接岸した官船から、視察のために訪れた高官たちが厳かな雰囲気で降りてきた。」
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