赤の他人
あかのたにん
表現名詞
標準
complete stranger
文例 · 用例
しかしA、B、C相互になんらの交渉もない赤の他人である。
— 寺田寅彦 『年賀状』 青空文庫
片親の父に相談してみても物堅い老舗の老主人は、そんな赤の他人の白痴などに関まっても仕方がないと言って諦めさせられるだけだった。
— 岡本かの子 『みちのく』 青空文庫
契約期限切れは赤の他人だわ。
— 吉行エイスケ 『女百貨店』 青空文庫
三十七年から八年の中ごろまでは、通りがかりの赤の他人にさえ言葉をかけてみたいようであったのが、今ではまたもとの赤の他人どうしの往来になってしまった。
— 国木田独歩 『号外』 青空文庫
忘れてかなうまじき人といわなければならない、そこでここに恩愛の契りもなければ義理もない、ほんの赤の他人であって、本来をいうと忘れてしまったところで人情をも義理をも欠かないで、しかもついに忘れてしまうことのできない人がある。
— 国木田独歩 『忘れえぬ人々』 青空文庫
盗難や詐欺にかかった被害者の女師匠などが、加害者でもなんでもない赤の他人の立派なお役人を、どうでもそうだと言い張る場合などがそれである。
— 寺田寅彦 『錯覚数題』 青空文庫
それがたとえ事実とどれほど離反していても、そんなことは元来加害者にも被害者にも縁故のない赤の他人の一般読者にはどうでもよいのである。
— 寺田寅彦 『ジャーナリズム雑感』 青空文庫
けれども、拝啓、と書いて、それから、何と書いていいのやら、別段用事は無いのだし、それに私はあなたにとってはまるで赤の他人なのだし、ペンを持ったままひとりで当惑するばかりなのです。
— 太宰治 『トカトントン』 青空文庫
作例 · 標準
学習を通じて知識の幅が広がる。
研究論文は学問の進展を示す。
教育的な価値観が人生を左右する。
学問的な探求は終わることのない旅だ。