里道
りどう異読 さとみち
名詞
標準
non-legal public road (sometimes no longer physically existing)
文例 · 用例
麓の里道、其石段まで、爪さきあがりの二町ばかりがほど、背戸の花、屋根の草相交り、茄子の夕日、胡瓜の風、清き流颯と走りて、処々水の隅に、柄長き柄杓を添へたるも、なか/\の風情に候。
— 泉鏡花 『逗子より』 青空文庫
程なく土の黒い里道が往還を離れて山の裾に添うた。
— 石川啄木 『道』 青空文庫
従って、里道のカーヴに制せられてうねり曲り行く車の上の私たちは、随時随処に、眼に当る方向も身体に感じられる高低も移り変りまして、何だか平野の大きな掌の上に車ごと載せられて揺り遊ばされては周りを見せて貰っているような気がいたします。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
花道から舞台を通って御影堂の塀横に行きつく道は造営の材料を運ぶ為めに新しく造ったもので、里道よりはやや広く、路面に人々の踏み乱らした足跡、車の轍の跡が狼藉としている。
— 岡本かの子 『取返し物語』 青空文庫
以前は荷馬車などは通わない里道であった道が、蕪雑に落ちつきの悪い県道となっていた。
— 伊藤左千夫 『落穂』 青空文庫
はてしなくつづく広い畑地の間のただ一本の里道を吹雪に思いのままに苦しめられながら私は車にゆられて行った。
— 宮本百合子 『旅へ出て』 青空文庫
陸中遠野郷青笹村字|中館という所の里道の傍らに一の丸石あり、ちょうど通行人の腰掛けて憩いたそうなあんばいの石なので、村の誰彼はなにげなく腰を掛けると、たちまちに気分がへんになり家に帰り病むことちょうど傷寒のような容体であった。
— 佐々木喜善 『東奥異聞』 青空文庫
黄色な草の間を縫うて、まがりくねった里道には、馬のひづめのあとに轍が、一寸も喰い込んで、滅茶滅茶について居る。
— 宮本百合子 『「禰宜様宮田」創作メモ』 青空文庫
作例 · 標準
地図には載っていないが、古くから村人たちが使っている里道が山へと続いている。
幻辭AI · gemini-2.5-pro
その土地は里道に面しているため、建築確認の際に役所との協議が必要になった。
幻辭AI · gemini-2.5-pro
宅地開発によって、昔ながらの里道がアスファルトの道路に姿を変えてしまった。
幻辭AI · gemini-2.5-pro
ウィキペディア
里道(りどう)は、道路法の適用のない法定外公共物である道路である。公図上に赤色で着色することが義務づけられていたことから赤線(あかせん)、赤道(あかみち・あかどう)とも言う。
出典: 里道 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0