正格
せいかく
名詞
標準
correct rules
文例 · 用例
巧にして奇なれば必ず正格を軽視す。
— 芥川龍之介 『文芸鑑賞講座』 青空文庫
大方を無みして正格を非とすれば、其の美麗を極むと雖も、以て衆を驚かし俗を駭かすに足れども、実は即ち米老(米※)の所謂|但之を酒肆に懸くべしといふものにして、豈是士大夫の性情を陶写する事ならんや。
— 芥川龍之介 『文芸鑑賞講座』 青空文庫
此が順調に育てば、なげぶし――の古い物――などよりも、もつと正格な文学様式としての、新詩形が出来たかも知れない。
— 後期王朝文学史 『女房文学から隠者文学へ』 青空文庫
「やすらへ」と言ふのが正格らしいから「ゆつくりしろ」と言ふ意味になる。
— 折口信夫 『村々の祭り』 青空文庫
武家の正格な宴会には、之を正客の前に据ゑ、其他の盤・膳の類にも、植物の枝を挿す。
— 折口信夫 『「とこよ」と「まれびと」と』 青空文庫
無論|他人に教へるつもりで讀んでゐるのではないし、他人に見せるために作つてゐるのではないし、正格でないことは常に承知してゐるが、全然無價値だとこの兄に極められると、つく/″\情なかつた。
— 正宗白鳥 『入江のほとり』 青空文庫
むろん他人に教えるつもりで読んでいるのではないし、他人に見せるために作っているのではないし、正格でないことはつねに承知しているが、全然無価値だとこの兄に極められると、つくづく情なかった。
— 正宗白鳥 『入江のほとり』 青空文庫
一刀流正格の中青眼につけた岡崎兵衛、めんどうなりと見たものか、たちまち静陣を離れて真っ向から、「えいッ」 はらわたをつんざく気合いを走らせて拝み撃ち!
— 乾雲坤竜の巻 『丹下左膳』 青空文庫
作例 · 標準
古典芸能の世界では、正格な所作を身につけるのに何年もかかる。
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彼は正格な文章を書くことにこだわり、常に辞書を傍らに置いている。
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現代風のアレンジも良いが、やはり正格な様式には独特の美しさがある。
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