間色
かんしょく
名詞
標準
compound color
文例 · 用例
私をして白でなく、黒でなく、またその中間色にも屬しない。
— 萩原朔太郎 『非論理的性格の悲哀』 青空文庫
そして混ぜ合された間色と見えるものもいつも最大色度の純度である。
— 岡本かの子 『花は勁し』 青空文庫
そう気が付くと同時に私は一瞬間色々な想像を頭の中で急転さしたが、この際躊躇している場合でないと思った。
— 夢野久作 『冥土行進曲』 青空文庫
見下ろす先には、くすんだ中間色のロンドン市街、私もホームズの肩越しに覗いてみると、向かいの舗道に大柄の女が、ふっくらした毛皮の襟巻きを首に廻して、鍔広の帽子に大きな曲線を描いた赤い羽根をつけ、それを艶なデヴォンシア公爵夫人流に、片耳隠しで斜にかぶって立っている。
— A CASE OF IDENTITY 『同一事件』 青空文庫
人間色気と食気が無くなっちゃあ働けねえ、飲けで稼ぐという奴あ、これが少ねえもんだよ、なあ、お勝さん、」と振向いて呼んでみたが、「もうお出懸けだ、いや、よく老実に廻ることだ。
— 泉鏡花 『註文帳』 青空文庫
ゴッホはその点で色彩の世界では原素的といふよりも、中間色の世界の開拓をしてゐる。
— 美術論・画論 『小熊秀雄全集−19−』 青空文庫
赤とか紫とか其他の原色、中間色は他の色彩との関係でどのやうにも、自分をゆづる、一つの可変性をもつてゐる。
— 美術論・画論 『小熊秀雄全集−19−』 青空文庫
だから執着がさう深くない、従つてその作品を読んだ感じにも、間色が多く単色は稀である。
— 田山録弥 『正宗君について』 青空文庫
作例 · 標準
原色を混ぜ合わせることで、様々な間色を作り出すことができる。
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この染物は、複雑な間色が特徴的で、深みがある。
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絵の具のパレットには、基本色だけでなく、混ぜて作った間色が並んでいた。
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日本の伝統色には、微妙な間色が多く用いられている。
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