御曹司
おんぞうし
名詞
標準
son of a distinguished family
文例 · 用例
明治の聖代の今日だって、犬塚信乃だの犬飼現八だの、八郎御曹司為朝だの朝比奈三郎だの、白縫姫だの楠こまひめだののような人は、どうも見当りません。
— 幸田露伴 『馬琴の小説とその当時の実社会』 青空文庫
貴族の御曹司に相違ない。
— 国枝史郎 『剣侠受難』 青空文庫
水戸家の御曹司光圀様、明の亡命大学者、朱舜水先生に守られていたでは、どんな野郎にだって歯は立つめえ」 やがて帰って来た南蛮屋。
— 国枝史郎 『剣侠受難』 青空文庫
貴族の御曹司たる彼としては、まさに破格の生活であった。
— 国枝史郎 『神州纐纈城』 青空文庫
御親類衆、御譜代家老、先方衆、大将衆、御曹司様、奉行衆、どんなに勇気があったところで、悪病を防ぐことは出来ないだろう。
— 国枝史郎 『神州纐纈城』 青空文庫
御曹司様衆と称された、貴族の若殿の一団も、前髪姿で控えていた。
— 国枝史郎 『神州纐纈城』 青空文庫
朝夷巡島記・御曹司島渡り系統に、東国の牧馬地方で、馬の試みの這入つたもの。
— 「餓鬼阿弥蘇生譚」終篇 『小栗判官論の計画』 青空文庫
首里宮廷の巫女の伝へた古詞には、島渡りして来た山城の都の御曹司の俤が語られた。
— 折口信夫 『若水の話』 青空文庫