跡取り
あととり
名詞
標準
heir
文例 · 用例
跡取りの娘であるからそちらへ差し上げるわけには行かないと、歌女寿はわざと焦らすように一旦ことわると、相手はいよいよ乗り出して来て、いわゆる囲い者として毎月相当の手当てをやる。
— お化け師匠 『半七捕物帳』 青空文庫
思いも付かない話でもあり、且は自分は惣領の跡取りであるので、弥三郎は無論にことわって帰った。
— お化け師匠 『半七捕物帳』 青空文庫
それで、橘屋の娘にしたところで生れ付き、金持ちの跡取り娘の脾弱い体質から、がっちりしたものに縋り度い本能があって、それが偶然の機会に便りを得て恋となって現われたのであろう。
— 岡本かの子 『宝永噴火』 青空文庫
先年、四人の娘を産んで、五人目に跡取りの男子を出産したのを機会に、避妊のため、卵巣切開手術をうけるべく、政江はわざ/\京都医大に入院した。
— 織田作之助 『俗臭』 青空文庫
復一が六年前地方の水産試験所を去って、この金魚屋の跡取りとして再び育ての親達に迎えられて来たときも、まだこの谷窪に晩春の花々が咲き残っていた頃だった。
— 岡本かの子 『金魚撩乱』 青空文庫
わたくしは心配性の逸作に向って、わたくしが父の死を見て心悸を亢進させ、実家の跡取りの弟の医学士から瀉血されたことも、それから通夜の三日間|静臥していたことも、逸作には話さなかった。
— 岡本かの子 『雛妓』 青空文庫
父は大家の若旦那に生れついて、家の跡取りとなり、何の苦労もないうちに、郷党の銀行にただ名前を貸しといただけで、その銀行の破綻の責を一家に引受け、預金者に対して蔵屋敷まで投げ出したが、郷党の同情が集まり、それほどまでにしなくともということになり、息子の医者の代にはほぼ家運を挽回するようになった。
— 岡本かの子 『雛妓』 青空文庫
町の中産階級の息子たちは中学を出ていて家の跡取りとなり嫁には高女卒業程度の娘を欲しがるのですが、客商売の釣船屋の娘を貰うことは躊躇しました。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
作例 · 標準
彼は長男として、家業の跡取りになることを幼い頃から期待されていた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
この老舗旅館の跡取り娘は、若くして女将としての才覚を発揮している。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
後継者がいないため、代々続いた農家が廃業するという話を聞いた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
優秀な弟子を養子に迎え、事業の跡取りとした。
幻辭AI · gemini-2.5-flash