深更
しんこう
名詞
標準
middle of the night
文例 · 用例
千九百十六年十二月十五日深更東京郊外田端にて室生犀星故田中恭吉氏の芸術に就いて 雑誌「月映」を通じて、私が恭吉氏の芸術を始めて知つたのは、今から二年ほど以前のことである。
— 萩原朔太郎 『月に吠える』 青空文庫
(F・O)T その夜 深更――S=荒れ果てた辻堂 辺りは古い杉の木が茂った深山幽谷である。
— 山中貞雄 『武蔵旅日記』 青空文庫
舗道をあるくルンペンの靴音によって深更のパリの裏町のさびしさが描かれたり、林間の沼のみぎわに鳴く蛙や虫の声が悲劇のあとのしじまを記載するような例がそれである。
— 寺田寅彦 『映画芸術』 青空文庫
(一九二〇・四月廿五日深更)
— 有島武郎 『水野仙子氏の作品について』 青空文庫
ただ深更に及んでその啼声じゃね、これを聞くと百獣|悉く声を潜むる。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
なお床下通り二十九番地ポ氏は、昨夜深更より今朝にかけて、ツェ氏並びにはりがねせい、ねずみとり氏の激しき争論、時に格闘の声を聞きたりと。
— 宮沢賢治 『クねずみ』 青空文庫
さて其秘密は如何なる物にや、此夜はたゞ誓に終つて、詳密なる事は、明日、其秘密の潜められたる塲所に於て、實物に就て、明白に示さるゝとの事、此夜は其儘寢床に横つたが、いろ/\の想像に驅られて、深更まで夢に入る事が出來なかつた。
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
もう全くの深更であつた。
— 平出修 『計画』 青空文庫
作例 · 標準
深更(しんこう)まで作業を続け、ようやくプロジェクトを完成させた。
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静寂に包まれた深更、街灯の明かりだけが頼りだった。
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「こんな深更に、誰が訪ねてくるんだろう?」と彼女は訝しんだ。
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