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奈落の底

ならくのそこ
表現名詞
1
標準
depths of Hell
文例 · 用例
十万億土、奈落の底まで私は落ちた。
太宰治 八十八夜 青空文庫
もし、この便りをさえ失った後は、全く忘却の中に悪魔や鬼神の擒となり、無際限の奈落の底に引きずり込まれて行っても、それを何によって感覚したらよいであろうか。
岡本かの子 宝永噴火 青空文庫
……一夏、日の暮方から凄じい雷雨があつた……電光絶間なく、雨は車軸を流して、荒金の地の車は、轟きながら奈落の底に沈むと思ふ。
泉鏡太郎 霰ふる 青空文庫
おどろおどろしい雨の中に、遠く山を隔てた隣国の都と思うあたり、馳違う人の跫音、ものの響、洪水の急を報ずる乱調の湿った太鼓、人の叫声などがひとしきりひとしきり聞えるのを、奈落の底で聞くような思いをしながら、理学士は恐しい夢を見た。
泉鏡花 黒百合 青空文庫
奈落の底までも落ちて参りますような様子なのでございます。
泉鏡花 政談十二社 青空文庫
さればといって急いで歩き出すと、いまにも眼の前に泥田圃か肥料溜が、ぱかと口を開き、それにのめり落ちたが最後、奈落の底までも沈み溺れそうな気がいたします。
岡本かの子 生々流転 青空文庫
やがてミシミシという音響を発して真ン中の部分がまず頽れ始め、続いて、緑色の鉄と、煙を吐きつつある石炭と、真鍮製附属品と、車輪と木片と長腰掛とが、奈落の底をめがけて、滝つ瀬のようにくだけ落ちて行った。
コナン・ドイル 臨時急行列車の紛失 青空文庫
疾く奈落の底に往きて狂ひ戲れよといふ。
IMPROVISATOREN 即興詩人 青空文庫
作例 · 標準
自分の過ちによって、愛する家族を奈落の底へ突き落としてしまった。
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負の連鎖から抜け出せず、人生が奈落の底に向かって転がり落ちていくようだ。
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彼は絶望のあまり、奈落の底で一人泣き叫ぶような孤独を味わった。
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2
標準
abyss
作例 · 標準
崖の上から覗き込むと、そこには暗い海が広がる奈落の底のような淵が見えた。
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探検家たちは、誰も足を踏み入れたことのない洞窟の奈落の底へと降りていった。
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都会のビルの隙間にある路地裏は、昼間でも奈落の底のように薄暗い。
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