奇警
きけい
形容動詞名詞
標準
witty
文例 · 用例
蝶の舌ゼンマイに似る暑さかな暖かや蕊に臘ぬる造り花臘梅や雪うち透かす枝のたけ「蝶の舌」の句は、ゼンマイに似ているといふ目付け所が山であり、比喩の奇警にして観察の細かいところに作者の味噌があるのだらうが、結果はそれだけの機智であつて、本質的に何の俳味も詩情もない、単なる才気だけの作品である。
— 俳人としての芥川龍之介と室生犀星 『小説家の俳句』 青空文庫
行く春や逡巡として遅桜「逡巡」という漢語を奇警に使って、しかもよく効果を納めている。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
芭蕉もよく漢語を使っているが、蕪村は一層奇警に、しかも効果的に慣用している。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
しかしこの句の生命は、人間という言葉の奇警で力強い表現に存するのだから、某氏のように読むとすれば、平凡で力のない作に変ってしまう。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
「臍の緒に泣く」という言葉は奇警であって、しかも幼時の懐かしい思い出や、父母の慈愛深い追懐やが、切々と心情から慟哭的に歌われている。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
「佛蘭西文學の旺盛時代たる路易第十四世の朝に於て、突如として一世の耳目を聳動し來れる一書あり、其の簡淨痛快にして靈犀奇警なる人世批評は、天下驚畏の中心となれり、本書是れ也。
— 太宰治 『ラロシフコー』 青空文庫
一緒に歩いていると、見る物聞く物黒田が例の奇警な観察を下すのでつまらぬ物が生きて来る。
— 寺田寅彦 『イタリア人』 青空文庫
二三箇月の後に文章を作らしてみると、構想が奇警で他人の真似のできないものがあった。
— 田中貢太郎 『嬌娜』 青空文庫
作例 · 標準
彼女の奇警な返答に、皆が笑い出した。
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その作家は奇警な文章で読者を引きつける。
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「奇警ですね!」と客は褒めた。
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