文名
ぶんめい
名詞
標準
literary fame
文例 · 用例
今の此のむずかしい世の中に、何一つ積極的なお手伝いも出来ず、文名さえも一向に挙らず、十年一日の如く、ちびた下駄をはいて、阿佐ヶ谷を徘徊している。
— 太宰治 『服装に就いて』 青空文庫
この男は、よわい既に不惑を越え、文名やや高く、可憐無邪気の恋物語をも創り、市井婦女子をうっとりさせて、汚れない清潔の性格のように思われている様子でありますが、内心はなかなか、そんなものではなかったのです。
— 太宰治 『女の決闘』 青空文庫
匡衡定基はおよそ同じほどの年頃であるが、才学は優劣無いにしても匡衡は既に文名を馳せて大に称せられている。
— 幸田露伴 『連環記』 青空文庫
文名、日、一日と御隆盛、要らぬお世辞と言われても、少々くらいの御|叱正には、おどろきませぬ。
— 太宰治 『虚構の春』 青空文庫
しかし、文名は容易に揚らず、生活は日を逐うて苦しくなる。
— 中島敦 『山月記』 青空文庫
(一記者)▲一味徒黨の面々△幸徳傳次郎 少うして故中江兆民の玄關番をなし苦學すること多年、國民英學會にも學びてめざまし新聞中央新聞等に記者となり朝報社に入りて文名大に揚る。
— 石川啄木 『日本無政府主義者陰謀事件經過及び附帶現象』 青空文庫
が、また、一方、伯父が文名|嘖々たる大家ででもあったなら、案外、自分は得意になって持って行くような軽薄児ではないか、とも考えられる。
— 中島敦 『斗南先生』 青空文庫
「兄弟が二人あるということは聞いているし、二人とも文名はある。
— THE PURLOINED LETTER 『盗まれた手紙』 青空文庫
作例 · 標準
若くして著名な文学賞を受賞した彼は、一躍その文名を世に轟かせ、多くの読者を獲得した。
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彼は生前よりも、死後になってから作品が再評価され、その文名が高まった作家の一人である。
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政治家としての顔も持っていたが、彼自身は文筆家としての文名で評価されることを最も望んでいた。
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