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否運

ひうん
名詞
1
標準
bad fortune
文例 · 用例
何故となれば、其の如き薄弱貧小な意氣や感情や思想は、直に是れ否運を招き致し、好運を疎隔するに相當するところのもので有るからである。
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扨既に運命といふものが有つて、冥々に流行するといふ以上は、運命流行の原則を知つて、そして好運を招致し、否運を拒斥したいと云ふのは、誰しもの抱くべき思念である。
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世界や國家や團體や個人に取つての好運否運といふが如きは、實は運命の一小斷片であつて、そしてそれに對して人間の私の評價を附したるに過ぎぬのである。
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併し既に好運と目すべきものを見、否運と目すべきものあるを覺ゆる以上は、其の好運を招き致し、否運を拒斥したいのは當然の欲望である。
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即ち人力と好運とを結び付けたいので、人力と否運とを結び付けたくないのである。
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失敗者を觀、成功者を觀、幸福者を觀、不幸者を見、而して或者が如何なる線綫を手にして好運を牽き出し、或者が如何なる線綫を手にして否運を牽き出したかを觀る時は、吾人は明かに一大教訓を得る。
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これは即ち好運を牽き出し得べき線は、之を牽く者の掌を流血淋漓たらしめ、否運を牽き出すべき線は、滑膩油澤なる柔軟のものであるといふ事實である。
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否運を牽き出す人は常に自己を責めないで他人を責め怨むものである、そして柔順な手當りの好い線を手にして、自己の掌を痛むる程の事をもせず、容易に輕くして且つ醜なる否運の神を牽き出し來るのである。
幸田露伴 努力論 青空文庫
作例 · 標準
優勝候補と目されながら、予選での怪我という否運に見舞われ、彼は涙を飲んだ。
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重なる否運にもめげず、彼は何度も立ち上がり、ついに成功を掴み取った。
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世の中には、本人の努力とは無関係に否運が続いてしまう時期があるものだ。
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