悲運
ひうん
名詞
標準
sad fate
文例 · 用例
大人となつた今日でさへ、さうした悲運はやみはせぬ。
— 中原中也 『夏と悲運』 青空文庫
しかしそれが結果する悲運ときたらだ、いやといふほど味はつてゐる。
— 中原中也 『夏と悲運』 青空文庫
この間一髮に於いて、狸の悲運は決定せられた。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
男の何かしら廻り諄い所作の道具に使われて、命を失いかけている小雄鹿を、その男と共に、無駄なことの犠牲になった悲運のものと思うだけだった。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
そして、彼女を救う一番いい方法は、寺へ頼んでしばらく国元の様子の判るまで置いてもらうことだと思いましたが、乱世の慣わし、同じような悲運な事情で寺へ泣付いて来る者がたくさんあって、それをいちいち受容れていたのでは寺が堪りません。
— 岡本かの子 『鯉魚』 青空文庫
悲運な者にめぐつてくる時ならぬ福運、そんな事までがしきりに考へられた。
— 南部修太郎 『夢』 青空文庫
幸運悲運のけじめは勿論あるとしても、勝つ者が勝つには必ず當|然の理由がある。
— ―將棋いろいろ― 『下手の横好き』 青空文庫
そうしてかわいいわが子を折檻しなければならないわが身の悲運を客観するときにはじめて泣くことができるらしい。
— 寺田寅彦 『自由画稿』 青空文庫
作例 · 標準
若くして才能を開花させながら急逝した彼の生涯は、まさに悲運の天才と言える。
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歴史の荒波に翻弄され、悲運な最期を遂げた王妃の物語は、今も人々の涙を誘う。
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悲運のヒーローとして語り継がれる彼は、敗北してもなお気高い精神を失わなかった。
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