盛観
せいかん
名詞
標準
grand spectacle
文例 · 用例
窓際の籐椅子に腰かけて、正面に聳える六百山と霞沢山とが曇天の夕空の光に照されて映し出した色彩の盛観に見惚れてゐた。
— 寺田寅彦 『雨の上高地』 青空文庫
窓際の籐椅子に腰かけて、正面に聳える六百山と霞沢山とが曇天の夕空の光に照らされて映し出した色彩の盛観に見惚れていた。
— 寺田寅彦 『雨の上高地』 青空文庫
きみもまた、まこと、われを知りたく思ったときには、わが家たずねてわれと一週間ともに起居して、眠るまも与えぬわがそよぐ舌の盛観にしたしく接し、そうして、太宰の能力、それも十分の一くらい、やっと、さぐり当てることができるのじゃないか、と此の言葉の、ほぼ正確なることを信じてよろしい。
— ――(生れて、すみません。) 『二十世紀旗手』 青空文庫
「おや、おや、きょうは、どういう風の吹きまわしか、紅唇、火を吐くの盛観を呈している。
— 太宰治 『新ハムレット』 青空文庫
顔の大きい人は、すべてを素直にあきらめて、「立派」あるいは「荘厳」あるいは「盛観」という事を心掛けるより他に仕様がないようである。
— 太宰治 『容貌』 青空文庫
けれども、盛観であった。
— 太宰治 『容貌』 青空文庫
学理と実際……鉄とセメントの化け物然として、吾が国の建築界空前の盛観を作るかのように見えた。
— 夢野久作 『街頭から見た新東京の裏面』 青空文庫
三百頭余の馬匹が列をつくって、こうして通りますのは人目を驚かす程の盛観でした。
— 島崎藤村 『藁草履』 青空文庫
作例 · 標準
ライトアップされた歴史的建造物が夜空に浮かび上がる様子は、まさに盛観であった。
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満開の桜が数キロにわたって続く並木道は、春の訪れを告げる見事な盛観を呈している。
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何千人もの参加者が一斉に踊る伝統祭りのパレードは、圧倒されるほどの盛観だ。
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