回廊
かいろう
名詞頻度ランク #21768 · 青空 137 例
標準
corridor
文例 · 用例
左右の回廊にはところどころ赤い花が咲いて、その中からのんきそうな人の顔もあちこちに見える。
— 寺田寅彦 『どんぐり』 青空文庫
右側の回廊の柱の下にマドンナの立像があってその下にところどころ活版ずりの祈祷の文句が額になってかけてあります。
— 寺田寅彦 『先生への通信』 青空文庫
回廊の引っ込んだ所には、僧侶が懺悔をきく所がいくつもある。
— 寺田寅彦 『先生への通信』 青空文庫
登りつめて中段の回廊へ出る。
— 寺田寅彦 『先生への通信』 青空文庫
ヘルムホルツは薄暮に眼前を横ぎった羽虫を見て遠くの空をかける大鵬と思い誤ったという経験をしるしており、また幼時遠方の寺院の塔の回廊に働いている職人を見たときに、あの人形を取ってくれと言っておかあさんにせがんだことがあると言っている。
— 寺田寅彦 『自由画稿』 青空文庫
――惜しくも、彼の稀なる九折の回廊も共に消え去せたが、吾等は、常緑樹の翠の香が煙りの如く漂ふうちに――何時、何処でゞも、居ながらに、直ちに彼の悉くの珠玉の光りに接し得らるゝ――。
— 牧野信一 『珠玉の如き』 青空文庫
壇に向かった回廊の二階に大きな張りぬきの異形な人形があって、土人の子供がそれをかぶって踊って見せた。
— 寺田寅彦 『旅日記から(明治四十二年)』 青空文庫
堅い感じのする回廊の床も壁も一面に棺で張りつめてあって、あくどい大理石像がうるさいほど並んでいた。
— 寺田寅彦 『旅日記から(明治四十二年)』 青空文庫