面色
めんしょく
名詞
標準
expression
文例 · 用例
ある時たまたま逢った同窓と対話していた時に、その人の背後の窓から来る強い光線が頭髪に映っているのを注意して見ると、漆黒な色の上に浮ぶ紫色の表面色が或るアニリン染料を思い出させたりした。
— 寺田寅彦 『厄年と etc.』 青空文庫
面色は凛としながら優しかった。
— 泉鏡花 『国貞えがく』 青空文庫
楚歌一身に聚りて集合せる腕力の次第に迫るにも関わらず眉宇一点の懸念なく、いと晴々しき面色にて、渠は春昼|寂たる時、無聊に堪えざるもののごとく、片膝を片膝にその片膝を、また片膝に、交る交る投懸けては、その都度靴音を立つるのみ。
— 泉鏡花 『海城発電』 青空文庫
神崎は夢の裡なる面色にてうっとりとその眼を※りぬ。
— 泉鏡花 『海城発電』 青空文庫
」 と云いかけて、清葉は何か思出した面色して、「お千世さん、今の、あの、味方をして下すった坊さんね、……」「ええ。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
」 なお応ずる者のあらざりければ、渠は困じ果てたる面色にてしばらく黙せしが、やがて臆したる声音にて、「はい、もし、誠に申兼ねましたが、小用場はどこでございましょうかなあ。
— 泉鏡花 『取舵』 青空文庫
」「はゝあ、」と歎息するやうに云つた時の、旅客の面色も四邊の光景も陰々たるものであつた。
— 泉鏡太郎 『魔法罎』 青空文庫
と下枝は引立られ、殺気満ちたる得三の面色、こは殺さるるに極ったりと、屠所の羊のとぼとぼと、廊下伝いに歩は一歩、死地に近寄る哀れさよ。
— 泉鏡花 『活人形』 青空文庫
作例 · 標準
彼の面色がが悪かったので、何かあったのかと心配になった。
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会議での厳しい発言に、彼女の面色がさっと変わった。
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子供の無邪気な面色を見ていると、心が和む。
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