才藻
さいそう
名詞
標準
poetic talent
文例 · 用例
アントニオに才藻の萌芽ありしをば、嘗て我生徒たりしとき認め得たりしに、惜いかな、其芽は枯れて、今の作り出すところは畸形の詩のみ。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
崔はもちろん歓待されて、かの女と膝をまじえて語ると、女はすこぶる才藻に富んでいて、風雅の談の尽くるを知らずという有様である。
— 酉陽雑爼(唐) 『中国怪奇小説集』 青空文庫
紅葉美妙以下硯友社諸氏の文品才藻には深く推服していたが、元来私の志していたのは経済であって、文学の如きは閑余の遊戯としか思っていなかった。
— 内田魯庵 『二葉亭余談』 青空文庫
「淑徳才藻のほまれたかい」女子が「学びの窓の筆ずさみ」に小説を書くというように考えられ、いわれていた時代であった。
— 宮本百合子 『婦人作家』 青空文庫
「清紫の亜流世の風潮によどみて無形の美をあらはすこと少なく」それを憾みとしていたらば、「岡本えい子女史は、高等女学校を卒業して夙に淑徳才藻のほまれたかく学の窓の筆ずさみに一篇の小説を綴られしときゝ」懇請して発表するとかいている。
— 宮本百合子 『婦人と文学』 青空文庫
ゆきといふのが本名かどうか、後に三好氏が祖先だからとて、三好ゆきとなり、剃髮して正慶尼となつたが、美人で侠氣があり、才藻ゆたかに學問もあつて、しかも金持ちの娘で腕が立つといふのだから、おあつらへむきでもあり、また驕慢でもあつたらう。
— 長谷川時雨 『凡愚姐御考』 青空文庫
毎詩必ず豊麗はこれあり、ややもすれば詞致雑揉に過ぎ、多彩の筆路、時として流滑の調を失ふと言ふは、評家の定議なれども、この篇の如きは、「ゆく春」集中「石彫獅子の賦」と類を同うし、強て彫琢を用ゐずして才藻富贍の裡、自から素朴の香高きもの。
— 蒲原有明 『泣菫氏が近業一篇を読みて』 青空文庫
はたまた富胆なる才藻か。
— 清水紫琴 『一青年異様の述懐』 青空文庫
作例 · 標準
彼女は若くして優れた才藻を発揮し、多くの詩を詠んだ。
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彼の作品には、豊かな才藻が感じられる。
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昔の貴族は才藻を競い合った。
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