感興
かんきょう
名詞
標準
interest
文例 · 用例
家内のちょっとした物音や話声にも、感興を破られたといって苦情を言った。
— 室生犀星と佐藤春夫の二詩友を偲びつつ 『小泉八雲の家庭生活』 青空文庫
『吹くのが面白いものだから、自分でわざと火を消しては、やたらに吹いた』と、夫人が追想談で話しているが、おそらくそういう場合、ヘルンの筆が行き渋り、感興が中断した時であったろう。
— 室生犀星と佐藤春夫の二詩友を偲びつつ 『小泉八雲の家庭生活』 青空文庫
要するに芸術とは、自然と人情とを、対抗的にではなく、魂の裡に感じ、対抗的にではなく感じられることは感興或ひは、感謝となるもので、而してそれが旺盛なれば遂に表現を作すといふ順序のものである。
— 中原中也 『詩に関する話』 青空文庫
彼等は、認識能力或は意識によつて、己が受働する感興を翻訳する。
— 中原中也 『河上に呈する詩論』 青空文庫
この時「自然詩人」は感興の対象なる事象物象をセンチメンタルに、あまりにも生理作用で書き付ける。
— 中原中也 『河上に呈する詩論』 青空文庫
ああした種類の風景は、もはや時代遅れの趣味に属するもので、近代の若い人には感興がない。
— 萩原朔太郎 『石段上りの街』 青空文庫
ただ、見馴れない吾々にはどうもあまりひねり過ぎたと思われるような、あるいは無用に誇張したと思われるような辞句が目に立って、却って感興をそがれるような気のするのもありました。
— 寺田寅彦 『御返事(石原純君へ)』 青空文庫
あるいは平凡な織物の帯地を見ているようなもので、綺麗は綺麗だがそこに何らの感興も起らなければ何らの刺戟も受けない。
— 寺田寅彦 『津田青楓君の画と南画の芸術的価値』 青空文庫
作例 · 標準
その絵画は、見る者に深い感興を呼び起こす力を持っていた。
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秋の紅葉は、私の感興を大いに刺激し、詩を書きたい気持ちにさせられた。
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古い寺院の静寂な雰囲気は、訪れる人々に静かな感興を与えます。
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このドキュメンタリー映画は、普段あまり関心のない分野だったが、非常に大きな感興を抱かされた。
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