興趣
きょうしゅ
名詞
標準
interest (in something)
文例 · 用例
それがために物語はいっそう古雅な詩的な興趣を帯びている。
— 寺田寅彦 『春寒』 青空文庫
こういうものに長い間慣らされて来たわれわれはもはやそれらから不調和とか矛盾とかを感ずる代わりに、かえってその間に新しい一種の興趣らしいものを感じさせられるのであろう。
— 寺田寅彦 『カメラをさげて』 青空文庫
心他門にかわりてさびしおりを第一とす」というのと対照してみると無限の興趣がある。
— 寺田寅彦 『俳諧の本質的概論』 青空文庫
雖然周三は、其れにすら何等の不滿を感ぜず、舌と胃の腑の欲望を充すよりも、寧ろ胸に饒かな興趣の湧くのを以つて滿足した。
— 三島霜川 『平民の娘』 青空文庫
自分なども、ゴッホの原色版をかなりたくさん見て、タッチの面白さ、色彩の鮮やかさに興趣を覚えてはいたのですが、しかし、お化けの絵、だとは、いちども考えた事が無かったのでした。
— 太宰治 『人間失格』 青空文庫
妻や近所の細君たちが、愚にもつかない日常の世間話をしてゐるのが、何よりも興趣深く、且つ恍惚とした詩情にさへ思はれた。
— 萩原朔太郎 『病床生活からの一発見』 青空文庫
何事にも既に御興趣を失ひなされたやうな、下衆の言ふ、それこそ浮かぬお顔をなさつて居られたのでございます。
— 太宰治 『右大臣実朝』 青空文庫
ただ何れもわがひと頃の都会趣味をその怪しき主調とせるは興趣相同じ。
— 北原白秋 『東京景物詩及其他』 青空文庫
作例 · 標準
祖父は囲碁に格別の興趣を持ち、八十歳を過ぎても毎週碁会所に通っていた。
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彼の話は細部まで丁寧で、聞くうちに自然と鉄道史への興趣が湧いてきた。
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枯山水の庭を眺めているうちに、造園という世界への興趣が深まっていった。
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