万乗
ばんじょう
名詞
標準
sovereignty
文例 · 用例
万乗の君主金冠を墜し、剃刀の冷光|翠髪を薙ぐ。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
心の中はいざ知らず、袈裟に枯木の身を包みて、山水に白雲の跡を逐い、或は草庵、或は茅店に、閑坐し漫遊したまえるが、燕王今は皇帝なり、万乗の尊に居りて、一身の安き無し。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
第五段日の本は一天万乗の大君にましまして、我が御代をかかる乱れのあさましや、神に御願をかけまくも、忝くもおん命召させたまはむ、代らめと歎かせたまふ畏こさよ。
— 北原白秋 『新頌』 青空文庫
畏れ多い限りではあるが『慶長軍記抄』に依れば「万乗の天子も些少の銭貨にかへて宸筆を売らせ給ひ、銀紙に百人一首、伊勢物語など望みのまゝをしるせる札をつけて、御簾に結びつけ、日を経て後|詣づれば宸筆を添へて差し出さる」とある。
— 菊池寛 『応仁の乱』 青空文庫
魚の形をせなんだら予且に白竜は射られぬはず、今王も万乗の位を棄て布衣の士と酒を飲まば、臣その予且の患いあらんを恐るといったので王すなわちやめた(『説苑』九)という故事を引いたのだ。
— 犬に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
二十インチの巨砲群、八十台にあまる重爆機隊、そういうものの狙の前に、一天万乗の君まします帝都東京をはじめ、祖国の地を曝させてはたいへんである。
— 海野十三 『浮かぶ飛行島』 青空文庫
一天万乗の君の観念はつくられ、天皇の特権を擁護するために全力をつくした旧憲法が人民階層のどんな詮索もうけずに発布された。
— 宮本百合子 『平和への荷役』 青空文庫
南地中海岸より北スカンジナーヴに至るまで大小の諸国は仏国の旗色を見て降を請い、万乗の王公は仏国武官の監督を受けてわずかにその位を保ちその政を執ることを得たり。
— 陸羯南 『近時政論考』 青空文庫
作例 · 標準
かつて皇帝は、万乗の位に就き、天下を治めていた。
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万乗の君主として、彼は民衆の期待を一身に背負っていた。
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権力者は、万乗の地位を得るために多くの犠牲を払った。
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ウィキペディア
万乗(ばんじょう)は元代、江西で反乱を起こした杜可用が建てた私年号。1280年旧4月。
出典: 万乗 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0