氏神
うじがみ
名詞
標準
patron god
文例 · 用例
日本の諸国にあるこの種の部落的タブーは、おそらく風俗習慣を異にした外国の移住民や帰化人やを、先祖の氏神にもつ者の子孫であろう。
— 散文詩風な小説 『猫町』 青空文庫
「早苗とる頃」で想い出すのは子供の頃に見た郷里の氏神の神田の田植の光景である。
— 寺田寅彦 『五月の唯物観』 青空文庫
ここの小松の間を選んで、今日あつらえた地蔵菩薩を―― 仏様でも大事ない、氏神にして祭礼を、と銑さんに話しながら見て過ぎると、それなりに川が曲って、ずッと水が狭うなる、左右は蘆が渺として。
— 泉鏡花 『悪獣篇』 青空文庫
」 からりと笑って、「私等の氏神様だ。
— 泉鏡花 『わか紫』 青空文庫
……何だかこの二三日、鬱込んでいらっしゃるから、貴方の氏神様もおんなじ、天神様へおまいりをなさいまし、私も一所にッて、とても不可ないと思って強請ったら、こうして連れて来てくれたんですもの。
— 泉鏡花 『湯島の境内』 青空文庫
」「ええ、串戯にも、氏神様の知己じゃと言わっしゃりましたけに、嘉吉を荷車に縛りましたのは、明神様の同一孫児を、継子扱いにしましたようで、貴女へも聞えが悪うござりますので。
— 泉鏡花 『草迷宮』 青空文庫
奥様は日頃信仰する市ヶ谷八幡と氏神の永田町山王へ代参を立てられた。
— 朝顔屋敷 『半七捕物帳』 青空文庫
それを携えた刑事や警官が、町中の、ありとあらゆる金物店について調査を進めた結果、ちょうど七月十五日の氏神祭の日のこと、写真にソックリの学生風の青年が、乗馬|倶楽部の者だと云って新しい藁切庖丁を一|梃買って行った。
— 夢野久作 『巡査辞職』 青空文庫
作例 · 標準
例句
ウィキペディア
氏神(うじがみ)は、日本において、同じ地域(集落)に住む人々が共同で祀る神道の神のこと。同じ氏神の周辺に住み、その神を信仰する者同士を氏子(うじこ)という。現在では、鎮守(ちんじゅ)ともほぼ同じ意味で扱われることが多い。氏神を祀る神社のことを氏社という。
出典: 氏神 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0