お父様
おとうさま
名詞
標準
father
文例 · 用例
」「さう早く出るもんか」「だがね、今日はもう何も云つては駄目ですよ、今急病人があつてお父様は気が立つてるからね」 その時、俄然台所の方から、牛肉か何かを叩く音がして来ると、そゝくさと蒼い顔の妻君は長男の部屋をも立ち去つた。
— 中原中也 『医者と赤ン坊』 青空文庫
「むすこは巴里の花形画家で、おやじゃ野原のへぼ絵描き……」 こんな鼻唄をうたいながら、お父様はこの頃、何を思ったかおまえの美術学校時代の壊れた絵の具箱を肩に担いでときどき晴れた野原へ写生に出かける。
— 岡本かの子 『巴里のむす子へ』 青空文庫
私たち二人は、今から、あの大きな船の真正面に在る高い崖の上に登って、お父様や、お母様や、救いに来て下さる水夫さん達によく見えるように、シッカリと抱き合ったまま、深い淵の中に身を投げて死にます。
— 夢野久作 『瓶詰地獄』 青空文庫
そうして、お父様と、お母様に懐かれて、人間の世界へ帰る、喜びの時が来ると同時に、死んで行かねばならぬ、不倖な私たちの運命を、お矜恤下さいませ。
— 夢野久作 『瓶詰地獄』 青空文庫
神様からも人間からも救われ得ぬ哀しき二人よりお父様お母様皆々様◇第二の瓶の内容 ああ。
— 夢野久作 『瓶詰地獄』 青空文庫
しまいには、外衣も裏衣も、雨や、風や、岩角に破られてしまって、二人ともホントのヤバン人のように裸体になってしまいましたが、それでも朝と晩には、キット二人で、あの神様の足※の崖に登って、聖書を読んで、お父様やお母様のためにお祈りをしました。
— 夢野久作 『瓶詰地獄』 青空文庫
私たちは、それから、お父様とお母様にお手紙を書いて大切なビール瓶の中の一本に入れて、シッカリと樹脂で封じて、二人で何遍も何遍も接吻をしてから海の中に投げ込みました。
— 夢野久作 『瓶詰地獄』 青空文庫
そうして二人とも、聖書を、神様とも、お父様とも、お母様とも、先生とも思って、ムシメガネや、ビール瓶よりもズット大切にして、岩の穴の一番高い棚の上に上げておきました。
— 夢野久作 『瓶詰地獄』 青空文庫
作例 · 標準
父は仕事で忙しい。
父の背中で学んだ。
父との関係が改善した。
父になるための準備をしている。