荒土
こうど
名詞
標準
wasteland
文例 · 用例
そりゃ刃物|措け、棒切一本持たいでも、北海道|釧路の荒土を捏ねた腕だで、この拳一つでな、頭ア胴へ滅込まそうと、……ひょいと抱上げて、ドブンと川に溺める事の造作ないも知ったれども、そりゃ、あれを見ぬ前だ。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
たとえ北国辺土は教え靡くとも、都近くは留守の間の荒土。
— 岡本かの子 『取返し物語』 青空文庫
倒れにき、春野若ぐに、大王の重き冠もしらみゆく星とあらけぬ、姫が身もいつ荒土といづくにか埋もれはてし。
— 蒲原有明 『春鳥集』 青空文庫
そこでつまり、両方の政府が仲よく笑い合って、ここら一帯を荒土にしました。
— 長靴の春 『踊る地平線』 青空文庫
立木の一本一本、点在する人家の白壁や荒土の壁には、まるであたりの明るさを際立たせようとするかのやうにくつきりと濃い形がついて、それは遠くになるだけ鋭くはつきりしてゐるやうであつた。
— 田畑修一郎 『医師高間房一氏』 青空文庫
そしてその年の冬には学校の工事場から荒土を一杯車に積み込んで自分の家の庭へ運び、霜柱の苗圃を作って、その中で出来る天然の霜柱の観測をしていた。
— 中谷宇吉郎 『霜柱と白粉の話』 青空文庫
宮のお伴鬼佐渡、荒土佐、刑部俊秀必死に防ぎ戦ううち次々と討死、一本の矢が宮の脇腹を射抜いた。
— 第四巻 『現代語訳 平家物語』 青空文庫
彼等ハ、先ヅ荒土ヲ拓イテ種ヲ蒔キタリ。
— 京の夢おう坂の夢の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
作例 · 標準
この荒土を肥沃な農地に変えるのは容易ではない。
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何年も手つかずの荒土は、雑草で覆われていた。
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開拓者たちは荒土を耕し、新しい生活を築いた。
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