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蹌踉

そうろう
形容詞-たる副詞-と
1
標準
tottering
文例 · 用例
蹌踉めくままに静もりを保ち、聊か儀文めいた心地をもつてわれはわが怠惰を諫める、寒月の下をゆきながら、陽気で坦々として、しかも己を売らないことをと、わが魂の願ふことであつた!
中原中也 寒い夜の自我像 青空文庫
珈琲店 醉月坂を登らんとして渇きに耐へず蹌踉として醉月の扉を開けば狼藉たる店の中より破れしレコードは鳴り響き場末の煤ぼけたる電氣の影に貧しき酒瓶の列を立てたり。
萩原朔太郎 氷島 青空文庫
我れ獨り後に殘り、蹌踉として父の居る上州の故郷に歸る。
萩原朔太郎 氷島 青空文庫
蹌踉めくままに静もりを保ち、聊かは儀文めいた心地をもつてわれはわが怠惰を諫める寒月の下を往きながら。
中原中也 山羊の歌 青空文庫
日暮れて、男は蹌踉、たばこ屋の店さきに立った。
太宰治 あさましきもの 青空文庫
息とともに身を退いて、蹌踉々々と、雨戸にぴッたり、風に吹きつけられたようになって面を背けた。
泉鏡花 悪獣篇 青空文庫
」 二度まで、同じ人の名を、ここには居ない人の名を、胸を貫いて呼んだと思うと、支えた腕が溶けるように、島田髷を頂せて、がっくりと落ちて欄干に突伏したが、たちまち反り返るように、衝と立つや、蹌踉々々として障子に当って、乱れた袖を雪なす肱で、しっかりと胸にしめつつ、屹と瞰下ろす目に凄味が見えた。
泉鏡花 日本橋 青空文庫
」 と取って引いた外套の脇を離すと、トンと突いて、ひらりと退くや、不意に蹌踉めく葛木を、すっと立って、莞爾見て、「その時、きっと御挨拶なさいまし。
泉鏡花 日本橋 青空文庫
作例 · 標準
雨の中、老人は杖をつきながら、足元がおぼつかない様子で蹌踉と歩いていた。
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熱でふらついた彼は、壁に掴まりながら、なんとか部屋の中を蹌踉と移動した。
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強風にあおられた看板が、危なっかしく蹌踉と揺れていた。
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蹌踉(そうろう) — 幻辞.com