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木肌

きはだ異読 こはだ
名詞多音語
1
標準
bark (of a tree)
文例 · 用例
「だが、まあいいや、久し振りでこっちへ登って来たから、鬼子母神様へ御参詣をして、茗荷屋で昼飯でも食おうじゃねえか」 二人は田圃路を行きぬけて、鬼子母神前の長い往来へ出ると、ここらの気分を象徴するような大きい欅の木肌が、あかるい春の日に光っていた。
帯取りの池 半七捕物帳 青空文庫
戸の木肌はあらわに外面に向かって曝されていた。
梶井基次郎 冬の日 青空文庫
電燈も来ないのに早や戸じまりをした一軒の家の二階――戸のあらわな木肌は、不意に堯の心を寄辺のない旅情で染めた。
梶井基次郎 冬の日 青空文庫
かやもほっと安心すると、急に湯上りの温った足の裏に、木肌が冷たく沁み渡って、せいせいした気持になった。
岡本かの子 かやの生立 青空文庫
截られて居る雑木の大部分を占めて居る大人の拳位な太さのくぬぎの木肌は、誠実な労役を経た、老いた農夫の掌の様な、ひびだらけな上皮の、暗紫色へ、ほろほろ、と白い浮粉が吹き交ざった様な枯淡ななつかしみをかやに与えるのであった。
岡本かの子 かやの生立 青空文庫
水をひたひたと湛えた向河岸の石垣の際に、こんもりと雪の積もった処々を引っ掻いて木肌の出た筏が乗り捨ててあり、乗手と見える蓑笠の人間が、稲荷の垣根の近くで焚火をしている。
岡本かの子 河明り 青空文庫
枝の生えかたがちがうし、それに、木肌の日の反射のしかただって鈍いじゃないか。
太宰治 猿ヶ島 青空文庫
新築の生々しい木肌は周りの景色から浮き出ている感じ。
岡本かの子 取返し物語 青空文庫
作例 · 標準
この老木の木肌は、長年の風雪に耐えてきた証しのように深く刻まれているね。
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触るとひんやりとした木肌から、木の生命力を感じる気がした。
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冬の朝、木肌に薄く積もった霜が朝日を浴びてキラキラと輝いていた。
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公園のベンチで休んでいると、隣の桜の木肌の模様に見入ってしまった。
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