黄肌
きはだ異読 きわだ・キハダ・キワダ
名詞
標準
yellowfin tuna (Thunnus albacares)
文例 · 用例
その眞下に、魚屋の店があつて、親方が威勢のいゝ向顱卷で、黄肌鮪にさしみ庖丁を閃かして居たのは偉い。
— 泉鏡太郎 『春着』 青空文庫
……馳走酒のひどいのをしたたか飲まされ、こいつは活がいいと強いられた、黄肌鮪の刺身にやられたと見えて、家へ帰ってから煩った、思い懸けず……それがまた十何年ぶりかで、ふと出会った旧い知己で、つい近所だから、と裏長屋へ連込まれた……間淵がそれだ。
— 泉鏡花 『雪柳』 青空文庫
柳町の裏長屋で……魚頭も鱗もない、黄肌鮪に弱った事は、――前刻に言った通りです。
— 泉鏡花 『雪柳』 青空文庫
その黄肌鮪だか、鬢長鮪だかと一緒に、悪酒を、なめ、なめ、「あいかわらず、この体だ、といううちにも、一昨々年までは、台湾に一艘帆を揚げていたんだよ。
— 泉鏡花 『雪柳』 青空文庫
が、何分にも、餒れた黄肌鮪鬢長鮪が可恐しい。
— 泉鏡花 『雪柳』 青空文庫
その冴えた響きはだんだん微かになって、一しきり強く吹きつけて来た風の音がした後は、四囲は以前のような、夜の更けてゆく音に帰ってしまった。
— 梶井基次郎 『不幸』 青空文庫
するとミーロはとうとう決心したようにいきなり咽喉掻きはだけて、はんの木の下の空箱の上に立ってしまいました。
— 宮沢賢治 『ポラーノの広場』 青空文庫
その証拠には熊どもは小十郎がぼちゃぼちゃ谷をこいだり谷の岸の細い平らないっぱいにあざみなどの生えているとこを通るときはだまって高いとこから見送っているのだ。
— 宮沢賢治 『なめとこ山の熊』 青空文庫
作例 · 標準
今日は本マグロが品切れだったので、代わりに脂ののった黄肌の赤身を刺身用に買ってきた。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
黄肌は本マグロに比べて身がさっぱりしており、オリーブオイルをかけたカルパッチョによく合う。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
市場に並ぶ立派な黄肌を見て、板前さんが「これは良い出汁が出るぞ」と満足げに呟いた。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
「ほら、見て! 釣り上げたのは三尺はあろうかという見事な黄肌だぞ!」と船長が叫んだ。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview