嬰
えい
名詞-接頭辞頻度ランク #33563 · 青空 248 例
標準
sharp
文例 · 用例
いつそ嬰児時代のことなぞ省いてしまはうかと思ふのだが、何分自分の事といふものは、何から何までいとしいもので、笑はれるとは知りつゝも、まづまづ右の分量くらゐは省きも出来ない、――然しま、あんまりお笑ひ下さるな。
— ――世の母びと達に捧ぐ―― 『一つの境涯』 青空文庫
彼の詩を読むものは、何びともあの天才的奔蹤を思はせる未曾有のリズムと、その何物にも捉はれない嬰児のやうなナイーヴな感情とに、絶大な驚異を感ぜずには居られないであらう。
— 愛の詩集の終りに 『愛の詩集』 青空文庫
しどけなき、なれが頸は虹にしてちからなき、嬰児ごとき腕して絃うたあはせはやきふし、なれの踊れば、海原はなみだぐましき金にして夕陽をたたへ沖つ瀬は、いよとほく、かしこしづかにうるほへる空になん、汝の息絶ゆるとわれはながめぬ。
— 中原中也 『山羊の歌』 青空文庫
(明治四十一年七月四日『東京朝日新聞』) 八十七 死産児の鑑定法 嬰児の死体を検してこれが果して本当に死んで後分娩されたかあるいは出産後死亡したかという事を容易に判別する新法が近頃仏国学士院の報告に発表された。
— 寺田寅彦 『話の種』 青空文庫
俳句を修業するということは、以上の見地から考えると、退嬰的な無常観への逃避でもなければ、消極的なあきらめの哲学の演習でもなく、またひとりよがりの自慰的お座敷芸でもない。
— 寺田寅彦 『俳句の精神』 青空文庫
のみならず、日本は北支那より退却し、退嬰自屈の政策の下に、国運の日に淪落に傾くことを如何ともなし能わざるに至るであろう。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
船の胴の室に嬰児が一人、黄色い裏をつけた、紅の四ツ身を着たのが辷って、彼の婦人の招くにつれて、船ごと引きつけらるるように、水の上をするすると斜めに行く。
— 泉鏡花 『木精(三尺角拾遺)』 青空文庫
鄭伯は寤生と云つて、(母の眠つてゐた間に生れた、即ち眠り産であつたといふ説と、逆さ子で難産であつたといふ説と二説ありますが)兎に角に母の気持を悪くした生れ方をした人ですが、其は勿論其の嬰児が特と然様した訳でも何でも有りません。
— 幸田露伴 『運命は切り開くもの』 青空文庫
作例 · 標準
楽譜に嬰ヘ短調と書いてあったので、♯を3つ付けて演奏した。
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彼女は嬰ト短調の曲を、美しいビブラートを効かせて歌い上げた。
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このピアノ曲は嬰ハ短調で、全体的に情熱的な雰囲気が漂っている。
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