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辛酸

しんさん
名詞頻度ランク #41219 · 青空 166
1
標準
hardships
文例 · 用例
そうしてむしろかえってさんざん道楽をし尽くしたような中年以上のパトロンと辛酸をなめ尽くして来た芸妓との間の淡くして深い情交などにしばしば最も代表的なノルマールな形で実現されたもののようである。
寺田寅彦 映画雑感(※) 青空文庫
父が謹直な技術家で、而も着實周到な處世家であるのと大體幸運に惠まれた家であるために、過去の家庭生活は極めて平穩無事で、多くの作家達が持つやうな世間的、人間的辛酸は殆ど知らなかつた。
南部修太郎 自分のこと 青空文庫
いちばんおしまいの場面で、淪落のどん底に落ちた女が昔の友に救われてその下宿に落ち着き、そこで一|皿の粥をむさぼり食った後に椅子に凭ってこんこんとして眠る、その顔が長い間の辛酸でこちこちに固まった顔である。
寺田寅彦 映画雑感(3) 青空文庫
そういう辛酸をなめた文化の貢献者がどこのだれかということは測量部員以外だれも知らない。
寺田寅彦 地図をながめて 青空文庫
兄の知れるごとく今小樽にありてつぶさに辛酸を嘗めつつあり。
有島武郎 星座 青空文庫
この現実と理想との考え方は、釈尊はじめ後代無数の名僧知識たちが、現実生活のあらゆる辛酸を嘗め尽し、あらゆる困難を克服した強い意志や体験から見つけ出した真理であり、積極的な処世法であります。
岡本かの子 仏教人生読本 青空文庫
渠は旧旗本の嬢なりき、幼にして両親を失い、嫁して良人を失い、人に計られて財を失い、餬口のために家を失い、軒下に眠ること実に旬余、辛酸を喫して癪に閉じられてすでに絶せんとせるとき、綾子のために救われしなり、と渠は語りぬ。
泉鏡花 貧民倶楽部 青空文庫
幼い頃から世の辛酸を嘗めて来た人に特有の、磊落のやうに見えながらも、その笑顔には、どこか卑屈な気弱い影のある、あの、はにかむやうな笑顔でもつて、お傍の私たちにまでいちいち叮嚀にお辞儀をお返しなさるのでした。
太宰治 右大臣実朝 青空文庫
作例 · 標準
若き日に多くの辛酸を経験し、彼は人間的に大きく成長した。
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成功の裏には、人知れぬ辛酸があったに違いない。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
事業を立ち上げるまでには、数々の辛酸をなめた。
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