横死
おうし
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
violent (tragic or accidental) death
文例 · 用例
ふだんから評判のよくない母子ではあったが、それでも近所の義理があるのと、もう一つにはお作の横死が人々の同情をひいたとみえて、見送り人は案外に多いらしかった。
— 鬼娘 『半七捕物帳』 青空文庫
彼の惑溺は袈裟ありて然るにあらざりしも、この袈裟の横死は彼が一生の惑溺を医治したり。
— 北村透谷 『心機妙変を論ず』 青空文庫
而して最後に猛然悔悟して、横死せしめし三十有余の癡漢の冥福を祈るに至りしを見よ。
— 北村透谷 『粋を論じて「伽羅枕」に及ぶ』 青空文庫
お元の家出と二人の横死と、そのあいだに何かの関係があるかないか、それも判らなかった。
— 岡本綺堂 『鼠』 青空文庫
彼女になんの不足があって、あるいは又なんの事情があって、突然にかかる横死を遂げたのか、それが一種不可解の謎として世間をおどろかしたのであった。
— 岡本綺堂 『深見夫人の死』 青空文庫
秀吉が、信長の横死を機会に信長の子孫を立てずに自分で天下を取ったのを、光秀はもっと積極的に、自分の私憤を晴すと同時に、天下を志したに違いない。
— 菊池寛 『山崎合戦』 青空文庫
彼は、その死体までが、いかにも行かうか行くまいか決心がつきかねる形で、入口のところに横死してゐたといふのだ。
— 牧野信一 『吾家の随筆』 青空文庫
ポツジヨは舟人の横死と遺族の窮乏とを語りて、些少なる棄損のいかに大いなる功徳をなすべきかを諷し試みたれども、人々は只だその笑止なることなるかなとて、肩を聳かして相視たるのみにて、眞面目にこれに應ふるものなく、會話は餘所の題目に移りぬ。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫