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裂罅

れっか
名詞
1
標準
fissure
文例 · 用例
しかしそればかりで出来るのではない、万年雪や氷は、塑造的物質になって、その通過する地床の傾斜に、少しでも変化があれば、氷雪はそれに応じて裂罅を作ること、渓流の「渦巻き」が、いつ見ても一つところに、居据わりのように出来ているのと同じく、クレッヴァスも毎年同一の地点に出来る現象を呈する。
小島烏水 高山の雪 青空文庫
これが裂罅を温泉の通った証拠だ。
宮沢賢治 台川 青空文庫
この事について幸田露伴博士の教えを請うたが、同博士がいろいろシナの書物を渉猟された結果によると釁るという文字は犠牲の血をもって祭典を挙行するという意味に使われた場合が多いようであるが、しかしとにかく、一書には鐘を鋳た後に羊の血をもってその裂罅に塗るという意味に使われているそうである。
寺田寅彦 鐘に釁る 青空文庫
もし空想をたくましゅうすることを許されれば、最初は宗教的儀式としてやっていた事が偶然鐘の音に対してある有利な効果のある事を発見し、次いでそれが鋳物の裂罅から来る音響学的欠点を修正するためだということに考え及び、そうして今度は意識的にそういう作業を施すようになったのかもしれないと思われるのである。
寺田寅彦 鐘に釁る 青空文庫
しかし黄銅の場合にこの種の単分子皮膜が固体面に沿うて自由に伸展し、吸着した湿気やガスを駆逐しつつ裂罅を埋めるかどうかは実験しなければ確かなことはわからない。
寺田寅彦 鐘に釁る 青空文庫
岩石に関してはまだ皺襞や裂罅の週期性が重要な問題になるが、これはまた岩石に限らず広く一般に固体の変形に関する多種多様な問題と連関して来るのである。
寺田寅彦 自然界の縞模様 青空文庫
裂罅、あるいは「われめ」の生成は皺襞と対立さるべきものでやはり一種の不安定によって定まるものであろうが、このほうの研究はまだきわめて進捗していない。
寺田寅彦 自然界の縞模様 青空文庫
「それが目は酸漿なして」とあるのは、熔岩流の末端の裂罅から内部の灼熱部が隠見する状況の記述にふさわしい。
寺田寅彦 神話と地球物理学 青空文庫
作例 · 標準
大規模な地震の直後、調査チームは、地表に生じた深い裂罅の長さと幅を測定して断層の動きを分析した。
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長い年月を経て風化した岩壁の裂罅から、わずかな土に根を張り、可憐な高山植物が花を咲かせていた。
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日照りが続いて極度に乾燥した田んぼの表面には、亀の甲羅のように無数の細かい裂罅が走っていた。
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