鱫鱜
あいきょう
名詞
標準
dried, salt-pickled ayu with its eggs inside
文例 · 用例
――十手を斜に握りとったあいきょう者を先頭にして、なぞのかぎを追う主従ふたりは、その場から点々と残されている粂五郎の足跡を拾いはじめました。
— 献上博多人形 『右門捕物帖』 青空文庫
通れねえじゃねえかッ」 いっしょに見たような顔が、にょっきりと現われましたので、よくよく見定めると、聞いたも道理、見たようなのも道理、声の主、姿の主はだれならぬ、われらのあいきょう男伝六でした。
— へび使い小町 『右門捕物帖』 青空文庫
しかし、面を向けるには向けても、いっこう気がなさそうに、ゆうぜんとあごの先をなでさすったままでしたから、あいきょう者がたちまちガンガンとやりだしたのは当然でした。
— へび使い小町 『右門捕物帖』 青空文庫
はね返りながら駆けもどってくると、あいきょう者がわがてがらのごとく遠くから言い叫びました。
— へび使い小町 『右門捕物帖』 青空文庫
こちらへお掛けなさいまし」 あいきょうがまたばかによい。
— 左刺しの匕首 『右門捕物帖』 青空文庫
親の口からは言い憎いことでござりまするが、一にあいきょう、二にあいきょう、若い娘のあいきょうほど客を引くにいい元手はござりませぬ。
— 左刺しの匕首 『右門捕物帖』 青空文庫
女は年のころ十八、九、あいきょうたっぷり、こいつもにらんだ眼に狂いはねえつもりだが、違うか、どうだ」「…………!
— 左刺しの匕首 『右門捕物帖』 青空文庫
あいきょうが元手でござんす、こういう招きねこがおるんでござんすと、親バカの新助が自慢したおまえじゃねえか。
— 左刺しの匕首 『右門捕物帖』 青空文庫
作例 · 標準
落ち鮎の腹に卵がぎっしりと詰まった鱫鱜は、秋から冬にかけての格別な珍味として珍重される。
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軽く炙った鱫鱜を肴に、地元の辛口の日本酒をゆっくりと傾ける時間は何よりの贅沢だ。
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「この鱫鱜は塩気が程よく、子持ち鮎ならではの濃厚な旨味が凝縮されていますね」
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古くから伝わる製法で丁寧に仕上げられた鱫鱜を、郷土の味としてお世話になった方へ贈る。
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