害心
がいしん
名詞
標準
evil intentions
文例 · 用例
これすなはち、害心を有してゐない證據と言つてよい。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
私は、とにかく、犬に出逢うと、満面に微笑を湛えて、いささかも害心のないことを示すことにした。
— ―伊馬鵜平君に与える― 『畜犬談』 青空文庫
犬は、私にそのような、外面如菩薩、内心如夜叉的の奸佞の害心があるとも知らず、どこまでもついてくる。
— ―伊馬鵜平君に与える― 『畜犬談』 青空文庫
また人の心に巣喰うありとあらゆる嫉妬よ、害心よ、欺きよ、野望よ。
— 岡本かの子 『阿難と呪術師の娘』 青空文庫
忘れもせぬ其奴こそ、得三に使わるる八蔵という悪僕なれば、害心もあらんかと、用心に用心して、この病院の裏手まで来りしに、思えば運の尽なりけん。
— 泉鏡花 『活人形』 青空文庫
渠はもとより一点の害心だにあらざりしなり。
— 泉鏡花 『義血侠血』 青空文庫
ほとんど人心地あらざるまでに恐怖したりし主婦は、このときようよう渠の害心あらざるを知るより、いくぶんか心落ちいつつ、はじめて賊の姿をば認め得たりしなり。
— 泉鏡花 『義血侠血』 青空文庫
これすなはち、害心を有してゐない証拠と言つてよい。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
作例 · 標準
彼は昔からお人好しで、相手が自分に害心を抱いているなどとは微塵も疑わなかった。
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「なあ、あいつには最初から僕らを陥れるような害心があったんじゃないか?」と彼は不信感を募らせた。
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害心のない純粋な子供の問いかけに、思わず言葉に詰まってしまった。
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どんなに理不尽な扱いを受けても、彼女が誰かに害心を持つことは一度もなかった。
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