別戸
べっこ
名詞
標準
separate house
文例 · 用例
かつ椿岳は維新の時、事実上淡島屋から別戸して小林城三と名乗っていたから、本当は淡島椿岳でなくて小林椿岳であるはずだが、世間は前身の淡島屋を能く知ってるので淡島椿岳と呼び、椿岳自身もまた淡島と名乗っていた。
— ――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド―― 『淡島椿岳』 青空文庫
椿岳が小林姓を名乗ったのは名聞好きから士族の廃家の株を買って再興したので、小林城三と名乗って別戸してからも多くは淡島屋に起臥して依然主人として待遇されていたので、小林城三でもありまた淡島屋でもあったのだ。
— ――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド―― 『淡島椿岳』 青空文庫
それ故、維新後は本姓の服部よりは世間に通りの好い淡島と改称して、世間からも淡島と呼ばれていたが、戸籍面の本姓が小林であるばかりでなく、事実上淡島屋を別戸していた。
— ――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド―― 『淡島椿岳』 青空文庫
弟の伊三郎君なりその夫人は共に堅い基督教信者であつて、靜枝さんの經歴を賤しみ姉と呼ぶに堪難いと云つて籍さへ脱いて別戸主となつたのである。
— 生田葵山 『永井荷風といふ男』 青空文庫
例えば家の相続男子に嫁を貰うか、又は娘に相続の養子する場合にも、新旧両夫婦は一家に同居せずして、其一組は近隣なり又は屋敷中の別戸なり、又或は家計の許さゞることあらば同一の家屋中にても一切の世帯を別々にして、詰る所は新旧両夫婦相触るゝの点を少なくすること至極の肝要なり。
— 福沢諭吉 『新女大学』 青空文庫
栗本は、出された甲のすべっこい、小さい手を最大限度に力を入れて握ったと見せるために、息の根を止め、大便が出る位いきばった。
— 黒島傳治 『氷河』 青空文庫
今は、もうすべてが軍医の甲のすべっこい、光っているあの手一つに握られているのだ。
— 黒島傳治 『氷河』 青空文庫
甲のすべっこい、てら/\光っている手は信頼できない性格の表象だ。
— 黒島傳治 『氷河』 青空文庫
作例 · 標準
敷地内に別戸を構えて、両親が住んでいる。
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本家とは別戸になってから、もう十年が経つ。
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登記上は別戸扱いになっているので、手続きが複雑だ。
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