宸襟
しんきん
名詞
標準
mind of the emperor
文例 · 用例
多くの神社仏閣を焼き、宸襟を悩まし奉る事多く、此の乱の波及する所は全く予想外である。
— 菊池寛 『応仁の乱』 青空文庫
尤も夜を以て日についで、逆臣を討ちて、宸襟をやすめ奉るべきのところ、十郎蔵人私のむほんを起し、頼朝追討の企ありと聞ゆ。
— 芥川龍之介 『木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)』 青空文庫
当節、大樹帰城の儀、叡慮においても安んぜられず候間、滞京ありて、守衛の計略厚く相運らされ、宸襟を安んじ奉り候よう思し召され候。
— 第一部上 『夜明け前』 青空文庫
今日となってはもはやこのほかに見込みがない、神祖(東照宮のこと)以来の鴻業を一朝に廃滅するは先霊に対しても恐れ入る次第であるが、畢竟天下を治め宸襟を安んじ奉るこそ神祖の盛業を継述するものである、と、慶喜に言われても、多数の有司は異議をいだいてなかなか容易に納まらない。
— 第一部下 『夜明け前』 青空文庫
決戰下、事茲に至れるは、上宸襟を悩まし奉り、恐懼に堪えず、また前線銃後に於て必勝に邁進を続けつつある一億国民諸君に対し、政府の微力を謝すると共に、戰爭完遂の為機を失せず、更に強力なる内閣の出現を期待してやまず。
— 清澤洌 『暗黒日記』 青空文庫
「今上の御宸襟推察し奉れば、我れ仏門に帰せし身ながら、法の衣かなぐり捨てたく捨てたく」は底本では「かなぐり捨てたく」]思うぞ」「…………」 御門跡の御声はなおも響いた。
— 国枝史郎 『あさひの鎧』 青空文庫
大本営の下、陛下が宸襟をなやましたもう国家存亡の場合を弁えず、某大臣が折花攀柳の醜聞を流したことである。
— 大鹿卓 『渡良瀬川』 青空文庫
「国家内外多事の際、陛下には深く宸襟を悩ませられて、国務大臣が協力一致してその重任を完うするようにとの御詔でございました」 蓋し近来内閣の更迭が頻繁で身を挺んでて補弼の任に当ろうとする忠誠の至らざるを深く戒めたもうたのである。
— 大鹿卓 『渡良瀬川』 青空文庫
作例 · 標準
天皇陛下の宸襟を煩わせることは、臣下としてあるまじき行為だ。
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災害の報に接し、皇帝は深く宸襟を痛められた。
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宸襟を察し、人々は静かにその決定を待った。
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