妖気
ようき
名詞
標準
ominous atmosphere
文例 · 用例
その時、頤の下へ手をかけて、片手で持っていた単衣をふわりと投げて馬の目を蔽うが否や、兎は躍って、仰向けざまに身を翻し、妖気を籠めて朦朧とした月あかりに、前足の間に膚が挟ったと思うと、衣を脱して掻取りながら下腹をつと潜って横に抜けて出た。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
イルマという女の知恵のない肉塊のような暗い感じ、マダム・ブランシュの神巫のような妖気などもこの映画の色彩を多様にはしている。
— 寺田寅彦 『映画雑感(4)』 青空文庫
私は、そうした妖気に包まれながら、わななく指で左右の手袋の釦をシッカリとかけ直していたように思う。
— 夢野久作 『けむりを吐かぬ煙突』 青空文庫
その睫の長い二重瞼の蔭から、黒い大きな瞳をジイッと据えて微笑された相手の青年は、その素晴らしい度胸と妖気に呑まれて恍惚となってしまったらしい。
— 夢野久作 『女坑主』 青空文庫
だから実さんの能にあらわれる妖気もエタイがわかったら魅力がなくなるかも知れぬ。
— 夢野久作 『実さんの精神分析』 青空文庫
しかしよく気を付けてみると実さんの舞台上の妖気はその風采から出て来るのではない。
— 夢野久作 『実さんの精神分析』 青空文庫
その間からシンシンと一種の妖気がほのめき出る。
— 夢野久作 『実さんの精神分析』 青空文庫
実さんは日常到るところで、そうした妖気の出て来る原因を公表している。
— 夢野久作 『実さんの精神分析』 青空文庫
作例 · 標準
その廃墟からは、不気味な妖気が立ち込めていた。
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森の奥深くに進むにつれて、あたりに妖気が満ちてきた。
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「なんだか、この場所は妖気が漂っているな…」と探偵は呟いた。
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ウィキペディア
妖気(ようき)とは、一般には、何か悪いことが起きそうな怪しい気配のことを指す。
出典: 妖気 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0