口を開く
くちをひらく
表現動詞-五段-カ行
標準
to open one's mouth (to talk)
文例 · 用例
競馬の話、株の話、時局の話、碁、将棋の話、盆栽の話――大体こういう場所の客の間に交される話題に洩れないものだが、湊は、八分は相手に話さして、二分だけ自分が口を開くのだけれども、その寡黙は相手を見下げているのでもなく、つまらないのを我慢しているのでもない。
— 岡本かの子 『鮨』 青空文庫
余り緊しく結ばれたので口を開くことも出来ぬ位で、随分痛かったが、黙って堪えると、若僧は自分も笠を被って、 サア、と先へ立った。
— 幸田露伴 『観画談』 青空文庫
花冠の下半にたれた袋のような弁の上にかぶさるようになった一片の弁は、いつか上に向き直って袋の口を開くだろうと思っていたが、とうとういつまでも開かなかった。
— 寺田寅彦 『病室の花』 青空文庫
「それはいいけれども君……」と僕はすぐ旅費|等のことを心配して口を開くと「じつは金もできているのだ。
— 国木田独歩 『非凡なる凡人』 青空文庫
「それはいいけれども君……」と僕はすぐ旅費等のことを心配して口を開くと「じつは金もできているのだ。
— 国木田独歩 『非凡なる凡人』 青空文庫
僕は驚いて父の顔を見つめたきり容易に口を開くことが出来ない。
— 国木田独歩 『運命論者』 青空文庫
だが口を開くと、ずばずば物を言った。
— 岡本かの子 『酋長』 青空文庫
引窓がばた/\と暗い口を開く。
— 泉鏡花 『夜釣』 青空文庫
作例 · 標準
彼はしばらく考え込んでから、ゆっくりと口を開いた。
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