岩床
がんしょう
名詞
標準
bedrock
文例 · 用例
その衣の裾が岩床に敷くまわりに一ぱい痰が吐き捨ててあった。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
この邊の豐川は早や平野の川の姿を變へて溪谷となり、兩岸ともに岩床で、激しい瀬と深い淵とが相繼いで流れてゐる。
— 若山牧水 『鳳來寺紀行』 青空文庫
二人をのせた自動車は森戸橋を渡り、黒い岩床が露出している海岸に沿ってすすみ、左へ大きいカーブをしたかと思うと、すぐ広壮な洋館の前に、ぴったり止まった。
— 菊池寛 『第二の接吻』 青空文庫
また橋頭駅を出て汽車が細河の峡谷に入ると、碧潭の上に長大な岩床が一の奇勝を為し、普済寺が建つてゐる。
— 附 満蒙の歌 『満蒙遊記』 青空文庫
その岩床を「釣魚台」と云つて、幽邃な山中に忽ち其れに出会ふのは夢の中の景色のやうであつた。
— 附 満蒙の歌 『満蒙遊記』 青空文庫
……失望せずに探して見ましょう」 民弥はそう云って扉の周囲から、岩壁から岩床から探し廻った。
— 国枝史郎 『猫の蚤とり武士』 青空文庫
あえぎ、もがき、這い廻り、どこかにわずかでも清潔な空気が、洩れて来るところはないだろうかと、それを探し求めるように、岩床の上をノタウチ廻った。
— 国枝史郎 『猫の蚤とり武士』 青空文庫
岩床の上に置かれた土の深さは五尺にも足らない、といふ畑地で、而も日光の熾烈な為に、地熱が強い。
— 石川三四郎 『馬鈴薯からトマト迄』 青空文庫
作例 · 標準
「このあたりの地層には、マグマが入り込んで冷え固まった、非常に硬い岩床が水平に広がっているんだ」
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トンネル工事の掘削機が巨大な岩床に突き当たり、その硬さに刃が立たず、工法を急遽変更せざるを得なくなった。
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海岸沿いの崖に露出した黒々とした岩床は、数百万年前の火山活動の激しさを今に伝える貴重な資料となっている。
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ウィキペディア
岩床(がんしょう、sill、sheet)は、地層にマグマが貫入して固まった板状岩体のうち、地層面にほぼ平行に貫入した火成岩体のこと。シルあるいはシートともいう。
出典: 岩床 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0