岩松
いわまつ異読 イワマツ
名詞
標準
Selaginella tamariscina (species of spikemoss)
文例 · 用例
沢とは言っても、雨が降ってもようやく小さな流れをなし、降らねば、岩松や苔の下を潜って、浸み流れる程度のもので、それが緑屋と、新屋という旅館の水源になっていた。
— ――生きる為に―― 『山谿に生くる人々』 青空文庫
上るに從つて、巖面、岩松を帶ぶるを見る。
— 大町桂月 『妙義山の五日』 青空文庫
石楠花や岩松などの植木を出してある店屋もあった。
— 徳田秋声 『あらくれ』 青空文庫
壻は新宿の岩松というもので、養父の小字小三郎を襲ぎ、中村楼で名弘の会を催した。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
また谷間をS字形に縫っている真白な行手の自動車道を蒼翠の間に見出しながら、いつでも千々岩灘と千々岩松原を、両山脚の間に見て、一気|呵成におりて行く趣きは、時々ひやひやさせられるが興味が深い。
— 菊池幽芳 『雲仙岳』 青空文庫
一々の岩石をあさって行くと、それらの灌木の外に、日蔭のところには獅子頭や羊歯類が生えており、しのぶがつき、岩松がつき、春蘭もまた夥しくその間に散在している。
— 菊池幽芳 『雲仙岳』 青空文庫
◯親類ですでに戦災せるは、牛込岩松町の山中作市氏一家、ほかに樋口(中野)、中条(代々幡)、常田(厩橋)である。
— 海野十三 『海野十三敗戦日記』 青空文庫
けれども此城は義貞に関係なく、新田の一族である岩松家純が文明元年に家臣横瀬国繁に命じて築かしめたもので、世良田長楽寺の豪僧松陰の私記に拠れば、太田道灌が武州別府へ出陣の節金山へ招待され、滞留両三日の中に只一度金山の四方を見物して、近頃名城の由褒美したとのことである。
— 木暮理太郎 『山と村』 青空文庫
作例 · 標準
あの乾いた岩肌に張り付いているのは、岩松っていうシダ植物だよ。
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乾燥や暑さに強い岩松は、岩盤の上でも生き延びる生命力の塊だ。
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伝統薬として岩松の葉が使われることもあると聞いたことがある。
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