竹やぶ
たけやぶ
名詞
標準
bamboo grove
文例 · 用例
そうかと思うと、村はずれのうすら寒い竹やぶの曲がり角を鳥刺し竿をもった子供が二三人そろそろ歩いて行く。
— 寺田寅彦 『病院の夜明けの物音』 青空文庫
そういうとき、郷里で「あお北」と呼ぶ秋風がすぐそばの竹やぶをおののかせて棉畑に吹きおろしていたような気がする。
— 寺田寅彦 『糸車』 青空文庫
池の対岸の石垣の上には竹やぶがあって、その中から一本の大榎がそびえているが、そのこずえの紅や黄を帯びた色彩がなんとも言われなく美しい。
— 寺田寅彦 『写生紀行』 青空文庫
きょうだいは血眼で家のまわりをさがすうちに、うらの竹やぶのなかに、つめたくなっている鳩の死がいをみつけました。
— 海野十三 『電気鳩』 青空文庫
雀のお家は林の奧の竹やぶにありました。
— 島崎藤村 『ふるさと』 青空文庫
雀は毎日のやうに竹やぶに出て遊びましたが、その竹の間から見ると、樂しいお家がよけいに樂しく見えました。
— 島崎藤村 『ふるさと』 青空文庫
雀が寢て起きて、また竹やぶへ遊びに行きますと、きのふまで見えなかつたところに新しい竹の子が出て來たのがあります。
— 島崎藤村 『ふるさと』 青空文庫
竹やぶの細い葉を一枚一枚キラキラ強い金色にひらめかせながら西の山かげに太陽が沈みかけると、軽い蛋白石色の東空に、白いほんのりした夕月がうかみ出す、本当に空にかかる軽舸のように。
— 宮本百合子 『田舎風なヒューモレスク』 青空文庫
作例 · 標準
朝霧の中の竹やぶは、神秘的な雰囲気を醸し出していた。静寂が心地よい。
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