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狂恋

きょうれん
名詞名詞-の形容詞
1
標準
mad love
文例 · 用例
」 浪路は思い入った調子で、「もし、そなたが、いとわねば、わたしみずから、身をやつしてなりと、かのお人の宿元まで、忍んでゆきたいと思うのだけれど――」 と、いっているうちに、狂恋の情が抑えられなくなったように、「甚太郎、明日といわず、今夜これから、案内してはくれぬであろうか?
三上於菟吉 雪之丞変化 青空文庫
彼は、因果を感ぜざるを得ぬ――敵の娘の浪路の、いのちかけての狂恋――おたずねものの女賊の必死の恋――いずれも、あわれはあわれだが、どうにもならぬ成行きだ。
三上於菟吉 雪之丞変化 青空文庫
さういふ愛情の中で、偶然さうなつた、相手が死んだ、そして二人だけの世界を信じて、一物を斬つて胸にひめるといふ、八百屋お七の狂恋にくらべて、むしろ私にはノルマルに見える。
坂口安吾 阿部定さんの印象 青空文庫
そこから電話をかけてみると、ヤマサンが電話にしがみついて、助けて下さい、殺されそうです、と悲鳴をあげていた由で、そのことがあってから、ヤマサンも狂恋をつゝしみ、大いに慎んで私に接するようになった。
坂口安吾 死と影 青空文庫
そして、嘗つてものした愚作「紙人形春の囁き」とか「狂恋の女師匠」とか云ふ、所謂下町情話物が、私の作品の中では割合に強い記憶を与へてゐるので、人々は、それを土台として、今度の「日本橋」に対して、とやかく云ふのかも判らない。
溝口健二 日本趣味映画 青空文庫
私をして、昔の下町物へと戻らせた動機と云ふのは外でもない、此の夏、実に思ひがけぬ事であるが、私の「狂恋の女師匠」のプリントを仏蘭西からわざ/\買ひに来た人があつた。
溝口健二 日本趣味映画 青空文庫
この娘の狂恋ぶりには下宿の老夫婦も手の施す術がなく困りきっていた様子であったが、私はそれ以上に困却して、二十日ぐらいで引越した。
坂口安吾 風と光と二十の私と 青空文庫
八百屋お七を娘の狂恋とすれば、お定さんは女の恋であり、この二つはむしろ多く可憐なる要素を含むもので、特に現実の女としてのお定さんというものは、たゞ弱く、ひたむきな、そして案外にもつゝましやかな女、極めて平凡そのものゝ女、そういう感じの可憐な人でありました。
坂口安吾 阿部定という女 青空文庫
作例 · 標準
その物語は、主人公の狂恋を描いたものだった。
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彼女は彼への狂恋のあまり、常軌を逸した行動をとるようになった。
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映画では、禁断の愛と狂恋がスリリングに展開された。
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