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先主

せんしゅ
名詞
1
標準
former master
文例 · 用例
指が離れる、途端に先主人は潮下に流れて行ってしまい、竿はこちらに残りました。
幸田露伴 幻談 青空文庫
」 と半分目を眠って、盲目がするように、白眼で首を据えて、天井を恐ろしげに視めながら、「ものはあるげにござりまして……旧藩頃の先主人が、夜学の端に承わります。
泉鏡花 朱日記 青空文庫
某致仕候てより以来、当国|船岡山の西麓に形ばかりなる草庵を営み罷在候えども、先主人|松向寺殿御|逝去遊ばされて後、肥後国八代の城下を引払いたる興津の一家は、同国|隈本の城下に在住候えば、この遺書御目に触れ候わば、はなはだ慮外の至に候えども、幸便を以て同家へ御送届|下されたく、近隣の方々へ頼入り候。
森鴎外 興津弥五右衛門の遺書(初稿) 青空文庫
菅茶山集中に、「福山藩先主長生公、以宝永七年庚寅、自下毛移此」と書してあるのが是である。
森鴎外 伊沢蘭軒 青空文庫
「それは、先主が歿られてから間もなくのことで、去年の五月の初めでしたが、その夜は、ハイドンのト短調|四重奏曲の練習を、礼拝堂でやることになりました。
小栗虫太郎 黒死館殺人事件 青空文庫
……その日はたしか、昨年の三月十二日だったと思いますが、突然先主が儂を呼びつけたので何かと思うと、今日偶然思い立ったので、ここで遺言書を作成すると申されたのでした。
小栗虫太郎 黒死館殺人事件 青空文庫
そして、儂と二人で書斎に入って、儂は隔った椅子の向うから、先主がしきりに草案を認めているのを眺めておりました。
小栗虫太郎 黒死館殺人事件 青空文庫
ところが、翌朝になると、ズラリと家族を並べた前で、先主はなんと思ったか、いきなりその中の一葉を破ってしまったのです。
小栗虫太郎 黒死館殺人事件 青空文庫
作例 · 標準
「この城は、かつての先主が築かれたものだと聞いている。」と城主は語った。
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その土地は、長年、先主の家系が治めていたそうだ。
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先主の遺訓を胸に、我々はこの国を守っていかねばならない。」
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