郷社
ごうしゃ
名詞
標準
village shrine
文例 · 用例
三 ある朝、町からの往還をすぐ眼下に見おろす郷社の杜へ見張りに忍びこんでいた二人の若者が、息を切らし乍ら馳せ帰って来た。
— 黒島伝治 『豚群』 青空文庫
小さい郷社を出て、隣接する寺の鐘樓の邊から眺望すると、南國の冬の海は一種の温味ある青色の表面を織り出して居る。
— 木下杢太郎 『海郷風物記』 青空文庫
名を忘れたが、島の主都に當る某村に郷社があり、其處の神官M――氏をI――君は知つてゐた。
— 島三題 『樹木とその葉』 青空文庫
この宝物を負い出でたる童を、如意と名づく、その子孫を竜次郎とて、佐野の家にあり、後宮崎氏と称すると出づ、何に致せ蒲生氏|強盛の大名となりてより、勢多の秀郷社も盛んに崇拝され、種々の宝物も新造されて、秀郷当身の物と唱えられたらしい。
— 田原藤太竜宮入りの話 『十二支考』 青空文庫
友人のあとについてその集落を横切り、この島の郷社八幡宮の下に宮司三宅其部氏を訪うた。
— 若山牧水 『みなかみ紀行』 青空文庫
その社は普段には神官も住まぬ郷社で、私はいつも二三時間も午後の真昼時を森蔭の草原に横になつてゐることもあり、時には誘蛾灯を携へて夜間採集に耽つたが、人影に出遇つた例は稀だつた。
— 牧野信一 『創作生活にて』 青空文庫
私の田舍では、住吉神社といふ郷社の祭を「祇園さま」と呼んでゐた。
— 田畑修一郎 『盆踊り』 青空文庫
下原村の中津原というところに郷社の八幡様があるが、ここは昔は水無神社のあったところだと伝えられている。
— 飛騨・高山の抹殺――中部の巻―― 『安吾の新日本地理』 青空文庫
作例 · 標準
郷社の例大祭には、村中の人々が集まって賑わう。
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昔からこの郷社は、村人たちの心のよりどころだった。
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老朽化した郷社の修繕のために、寄付が募られている。
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