向こう岸
むこうぎし
名詞頻度ランク #36925 · 青空 59 例
標準
opposite bank
文例 · 用例
向こう岸には闇よりも濃い樹の闇、山の闇がもくもくと空へ押しのぼっていた。
— 梶井基次郎 『温泉』 青空文庫
こんなに酒を飲むにしても、どこか川っぷちのレストランみたいなところで、橋の上からだとか向こう岸からだとか見ている人があって飲んでいるのならどんなに楽しいでしょう。
— 梶井基次郎 『ある崖上の感情』 青空文庫
向こう岸も、青じろくぼうっと光ってけむり、時々、やっぱりすすきが風にひるがえるらしく、さっとその銀いろがけむって、息でもかけたように見え、また、たくさんのりんどうの花が、草をかくれたり出たりするのは、やさしい狐火のように思われました。
— 宮沢賢治 『銀河鉄道の夜』 青空文庫
「もうじき鷲の停車場だよ」カムパネルラが向こう岸の、三つならんだ小さな青じろい三角標と、地図とを見くらべて言いました。
— 宮沢賢治 『銀河鉄道の夜』 青空文庫
川下の向こう岸に青く茂った大きな林が見え、その枝には熟してまっ赤に光るまるい実がいっぱい、その林のまん中に高い高い三角標が立って、森の中からはオーケストラベルやジロフォンにまじってなんとも言えずきれいな音いろが、とけるように浸みるように風につれて流れて来るのでした。
— 宮沢賢治 『銀河鉄道の夜』 青空文庫
向こう岸もまた黒いいろの崖が川の岸を下流に下るにしたがって、だんだん高くなっていくのでした。
— 宮沢賢治 『銀河鉄道の夜』 青空文庫
けれど兵隊のかたちが見えないねえ」 その時|向こう岸ちかくの少し下流の方で、見えない天の川の水がぎらっと光って、柱のように高くはねあがり、どおとはげしい音がしました。
— 宮沢賢治 『銀河鉄道の夜』 青空文庫
ぼく知ってらあ、ぼくおはなししよう」 川の向こう岸がにわかに赤くなりました。
— 宮沢賢治 『銀河鉄道の夜』 青空文庫
作例 · 標準
向こう岸に渡るためには、橋を渡る必要がある。
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釣り人は向こう岸の様子を伺いながら、竿を垂らした。
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霧がかかって、向こう岸がぼんやりとしか見えない。
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