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名匠

めいしょう
名詞
1
標準
master craftsman
文例 · 用例
自分の知っている狭い範囲だけでも蕪村、高陽のごとき人の傑作に対する時は、そこに幾多の不細工あるいは不恰好が優れた器用と手際との中に巧みに入り乱れ織り込まれて、ちょうど力強い名匠の音楽の演奏を聞くような感じがするのである。
寺田寅彦 津田青楓君の画と南画の芸術的価値 青空文庫
云ひ換へれば、氏の作品の多くは優れたるものと雖も、何処となく名匠の手になつた箱庭を見るやうな感じがする。
――全人間的な体現を――(その一、芥川龍之介氏) 現代作家に対する批判と要求 青空文庫
しかし古来の名匠は天然の岩塊や樹梢からも建築の様式に関する暗示を受け取ったとすれば、子供の積み木細工もだれかに何かの参考になる場合がないとは限らない。
寺田寅彦 浮世絵の曲線 青空文庫
この一事もやはり春信以前の名匠の絵で最もよく代表されるように思う。
寺田寅彦 浮世絵の曲線 青空文庫
七部集の連句がおもしろいのは、それぞれ特色を異にした名手が参加している上に、一代の名匠が指揮棒をふるっているためである。
寺田寅彦 俳諧の本質的概論 青空文庫
芭蕉の名匠であったゆえんは極端から極端までちがった個性の特長を正当に認識して活躍させた点にあるので、統率者の死後これらが四散しけんかを始めたのはやはり個性のはなはだしい相違から来るのである。
寺田寅彦 俳諧の本質的概論 青空文庫
それには片切彫にしくものはない」 おかみさんを慰めたさもあって骨折るうちに知らず知らず徳永は明治の名匠加納夏雄以来の伎倆を鍛えたと言った。
岡本かの子 家霊 青空文庫
その幽霊の顔とともに、夫人の黒髪、びん掻に、当代の名匠が本質へ、肉筆で葉を黒漆一面に、緋の一輪椿の櫛をさしたのが、したたるばかり色に立って、かえって打仰いだ按摩の化ものの真向に、一太刀、血を浴びせた趣があった。
泉鏡花 怨霊借用 青空文庫
作例 · 標準
彼の作品には、名匠の技が光っている。
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この刀は、代々伝わる名匠の手によるものだ。
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その名匠は、若手の育成にも力を注いでいる。
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